富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

屯馬線

fookpaktsuen2018-05-29

農暦四月一五日。猛暑警報発令は連続13日で記録的溽暑。雨も降らず。今年に入つての雨量は僅かに175mm(昨年同期で407mm減)で雨季であるはずの5月は正常なら305mmの降雨量が57.5mmではダムも干上がる。さすがの寒がりのアタシも半袖シャツ。早晩に散髪の前、コンビニで缶ビールぐい呑み熱中症予防。
朝日新聞の連載小説、吉田修一の『国宝』終了。出自からし梨園から程遠いやくざな背景ありの主人公が国宝と称される役者になることは『国宝』というタイトルからして察せられて最初から興醒めだが先代半二郎の実子(俊二)が若くして他界してからの主人公・喜久雄(当世半二郎)の気味悪さが何だかよくわからず。アタシの知る大役者は皆、凡人以上に現実的でリアルがわかつた上で非凡な狂気を冷静に演じきつてゐる。朝日新聞の連載小説で歌舞伎といへば宮尾登美子の「きのね」。
▼馬鞍山〜屯門を結ぶMTR新路線の名称は「屯馬線(Tuen Ma Line)」だそうな(香港経済新聞)。とんま(笑)。今回のMTR延長計画での新鮮名称はちとややこしい。沙中線(沙田〜中環リンク)という以前の計画時の路線名を温存したものだから大圍〜紅磡と紅磡〜金鐘いずれも沙中線という仮称のまゝで混乱生じてゐた。簡単に言うと馬鞍線(茶色)と西鉄(紫色)がつながり屯馬線となり、東鉄(水色)が金鐘まで延長になる、というもの。東鉄の金鐘までの延長は、かつての広九鉄道がついに香港島に乗り入れるわけで「北京から香港島が鉄路でつながる」という、中共的には政治的意義もあり。