富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

2003年以来の杜拝

fookpaktsuen2017-03-23

農暦二月廿六日。中環の香港站を05:50始発のエアポートエクスプレスで空港へ。やはりそれなりに混んでゐるが空港につくと朝6時過ぎとは思へぬ芋を洗ふやうな人出。SQのカウンターはF、C&スタアラ金とその他大勢に別れてゐてC&スタアラ金のカウンターにスタッフ見当たらずFのカウンターに招かれたらC&スタアラ金のスタッフが戻りアタシに「こっち、こっち」と横柄な態度で笑顔もなし。CXならMarco Poloで緑組でもCでチェックインできるのだがSQでは銀組でも「その他大勢」に並ばされるのだから。今更ながらCXも恋しいがCXはその銀組どころか緑組のステータス維持すらアタシなど難しいのだから。06:30にSQのラウンジに。陋宅出てから1時間で香港らしい迅速さ。朝シャン控へ軽く朝食。SQ1便。8時丁度に予定通り離岸で20分後に離陸。B777-300ERの機体はいゝが恐ろしき極寒。ジャケット着用のまゝ襟巻してブランケット2枚被り防寒。更にマスク所望するとアイマスクを持つてきた。改めて貰つたマスクはビニール袋の中にマスク2枚の他、消毒用のアルコールパッドと使ひ捨ての簡易体温計も。シンガポールのお国柄か。昼前にシンガポール着。今回も中継のみで外出せず。シンガポールといへば丁度読んでゐたThe Eonomistの記事“Speak out and be damned - The government of Singapore says it welcomes criticism, but its critics still suffer”*1こちら)。ターミナル2。3時間ほど乗り継ぎでラウンジでご休憩。金組のラウンジもSQの場合はC組&PPS組(こちら)のラウンジとは別でかなりの格差あり。午後3時のSQ494便(B777-300ER)で杜拝(ドバイ)まで7時間余の飛行。かなり空いてゐる混雑でYの後部はほゝガラガラであつたがYの最前も随分と空いてゐると思つたら閉扉離岸直前に大汗かいたマレー系の男数名と女中風数名がどやどやと乗り込みYが空いてゐるのに最前部に窮屈さうに座る。飛行中もカーテンの先のCに頻繁に行き来するし屢々チーフパーサーが(それもかなりベテランの黒服が数名常務)やつて来ては、その郎等の頭らしき男に何事か伝へ頭が慌てゝ前方座席に。どうやらFにかなり高貴なスルタンか誰かがご搭乗らしい。今は便利なもので『週刊Gallop』がネットで読める時代で暫しドバイW杯の予習。西に向けずつと日の暮れないフライトだが、どうして窓を閉めて消灯にするのか。到着するドバイが夜7時だといふのに。さすがに時間持て余しドバイに着けば夜と思ふと機中寝るわけにもいかず普段なら見ない機内の映画で『「超高速」参勤交代リターンズ』見る。面白い。参勤交代の珍道中のドタバタかと思つたが水戸街道から磐城に戻り、徳川の天下までかかつた決死の戦ひ。『七人の侍』や黒澤の『乱』へのオマージュもあり。それでもまだ2時間半もあり新聞は読んでしまつたし二本目の映画で『にがくてあまい』見る。女の子が好きになつてしまつた相手がゲイといふ使ひ古されたコンセプトだが野菜を絡ませたり、それなりに面白い。ただインドから戻つてきた「アラタ」がトリックスター的役割なのだらうけど、もう少し普通のキャラでも良かつたのでは? 機内上映用に編集された?のか本作もさうなのか渚の兄の死のことなど全くわからず。ネットで「兄の死から母に冷たくされた」ので女性嫌ひでゲイなつた、とあつたが、それも短絡的すぎないか。晩7時前にドバイちゃく。砂上の蜃気楼のやうなドバイは2003年以来初めて。2003年はSARSの年で秋に巴里の凱旋門賞エミレーツ航空の復路でドバイご宿泊。当時もすでにハブ空港として機能してゐたがターミナルのCのラウンジなど、それだけCクラス客が多いからだらうが難民収容所といはれるほど混雑だつたが空港施設も随分と拡充し隔世の感あり。イミグレで職員に「ドバイは初めてでげすか、旦那?」と尋ねられ14年ぶりと答へると「それぢゃ初めてのやうなもんですな、随分と変はりましたよ」。空港からメトロが走つてゐる。ディルハムに両替して地下鉄乗車。日暮れて暗い市街を車窓から眺めつゝフィナンシャルセンター站。シークゼイド大道を少し戻りFour Points by Sheratonに投宿。シェラトンホテルのSPG金組で角部屋に昇級あり。やけに広い。東京から来杜されてゐたハロンS氏がホテルまで来てくれてホテル内の摩洛哥料理屋に飰す。やはりアルコールが高い。香港と4時間時差があり昨晩は3時間しか寝てをらず今日も都合11時間のフライトで寝てゐないのでさすがに眠い。

http://www.youtube.com/watch?v=fpH3KJZdwmY:movie:W200

*1:Singapore’s government has long insisted that such measures are essential to safeguard the country’s hard-won racial harmony and public order. Recently, however, the country’s rulers have begun expounding the virtues of thick skins. In late February Lee Hsien Loong, the prime minister, said leaders need to be challenged: “If all you have are people who say, ‘Three bags full, sir’, then soon you start to believe them, and that is disastrous.” On the very same day Kishore Mahbubani, a former diplomat who runs a public-policy institute at the National University of Singapore, said that Singapore needed “more naysayers [who] attack and challenge every sacred cow”. Tommy Koh, another diplomat, urged his countrymen to prize “challengers who are subversive and who have alternate points of view”.