富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

アベノミクス脅かす中国、と日経さん

fookpaktsuen2013-08-19

陰暦七月十三日。周末広州後記。周末二日の昼、晩、朝、昼と通りかゝりの街角の飯やに飰し二人で昨昼のハラル中華が29.5元、晩の餃子が麦酒2本込みで24元、朝粥が19元、昼が餃子で麦酒1本込みで20元とインフレとはいへ安すぎ。広州でバス料金込みで100元くらゐしか使つてゐない。昨晩はせめて一度くらゐテーブルクロスのかかつた食肆で、といふことになつたが麦酒3本込みで初めて大台超へで112元也。気温は25〜29度と夏にしては過ごしやすい。今日は午前中大雨降つたが午後から少し好転。
▼日経はアタシは基本的に見出しを読み流すだけなのだが今朝朝刊の「国家資本主義のワナ」by日経コラムニスト(という職位)土屋英夫(こちら)は記事としては中国のリーマンショックに抗したほどの国家資本主義の強さと脆さについて、けして目新しい指摘もないが読むに値するもの。但し、この内容でなぜリードだけが「脱デフレのアベノミクスを脅かす伏兵は中国かもしれない」となつてしまふのかしら。デスクの所為なのか、社の体制なのか、いずれにせよさすが日経さんだ。
▼昨日の蘋果日報一面トップは「白龍王仙遊」。白龍王といはれても香港、台湾、マレーシアや新加坡の華僑の間では話題になるが他では「その人、誰?」の世界。タイ華僑の周欽南(1937〜2013)で修理工などしてゐたが40歳のときに悟り開き開教。興味深いのはタイ国内では華僑にもあまり信奉もないのだが、何故か東南アジアの華僑、殊に成龍、、曾志偉、譚詠麟、陳百祥、梅艷芳、羅文、梁朝偉といつた香港の芸能人、林建岳、楊受成ら芸能界系富豪に絶大な信奉あり。劉偉強監督は白龍王の判断で映画を『無間行者』から『無間道』に変へて大ヒットだとか。
▼信報で練乙錚が紹介してゐた 蕭少滔「埃及的第二次革命與中共的第三次錯誤解讀」(こちら)が面白い。埃及の政治混乱で大統領民選が原因となれば中共的には「だから安定した政権こそ大切」となるが、それのどこに誤謬があるのか、と。
▼“Hiring in China by JPMorgan Under Scrutiny”と今日のIHTの一面に記事(こちら)。JPモルガンが中国でのビジネス獲得のため中共高級幹部子弟雇用、米規制当局が調査開始の由。これを聞いても驚かないのがもはや当然。世の中支配するマフィア同士の事柄にすぎず、金融か政治か、の違ひだけ。