富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十月廿五日(火)何だか忙しい日が続く。早晩に雨がいつ降るかしらと空を見上げつヽ足早に帰宅すると陋宅に向かふミニバスに乗つたところで驟雨。鶏手羽とキャベツの鍋。Robert MondaviのFumé Blancがこの浅い塩味の鍋に良く合ふ。食後の記憶も朧ろ。
▼香港のピアノコンペティションでKJ君(黄家正)は第二ラウンドで敗退。Z嬢の話では実にシューマンキチガイぶりを良く理解した演奏だつた由。残念。朴星吉君は羅馬のピアノコンペティション(たぶんこちら)で二位と星吉君の顔本にあり。

舞台に立つ芸人にとつて体力と健康こそ財産。森光子を見よ。噺家だつて口舌が悪しくなれば高座に上がらぬ。ピアノの弾けぬピアニストはをらぬ。指揮者はまだ精神力で振れるのだらうが折角、楽しみに来た客に「本日は指揮者休演」はあんまり。中共の最高層にあつて親族の資本主義国家への移民は最も禁忌のやうだが次期国家主席で赦されるのだから中共幹部がいかに腐つてゐるか、の証左。特権階級ゆゑ、だが批難されるどころか人民にとつても「出来れば一族郎党から一人でも移民を!」と願ふのだから同じか。