富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2011-05-07

五月七日(土)晴。朝イチで中環の某診療所で簡単な健康診断。血液検査で空腹のまゝだつたので検査後に昭隆街の永樂園に熱狗食す。このまゝFCCで朝酒も一興だがジムで運動。昼にモスバーガー購ひ帰宅して麦酒とラム酒。午睡。午後遅くZ嬢と香港大学の方から中環まで雑貨屋や乾物屋など用足ししつゝ漫歩。日差しの強さに先づは山東好客で冷たい麦酒と餃子。西環はまさに地下鉄延長工事の真っ最中。東邊街をはさみにしは桂香街から紫薇街あたりの裏町が抉り取られた感あり。官邸でご執務のときに愛用の駱駝牌の外はアルミ、内は琺瑯びきの茶杯が痛んで使ひものにならず買ひ替へ。HK$178といはれ驚愕したが、もう駱駝牌は製造中止でその雑貨屋にあるのはデッドスストックゆゑ売る方もアタシの足下を見るから。最後は中環のOliver'sで食材購ひ路線バスで太古坊界隈。「函館」でらーめん食し帰宅。二更を迎へる頃には睡魔の虜となる。
▼香港で推進される「国民教育」過程。2013年実施に向けた義務教育でのこれを当局は「中国の国民という自己認識が目標であり洗脳ではない」と強調するが無理矢理に理解させねばならぬやうな国家ゆゑの愛国教育。「国民の身分」「同胞としての自覚や自豪感」「国旗国歌への尊厳」「中華文化の積極的認識」や「国家発展への感心」が成績評価の項目としてあり、それがあれば無理にでもそれを習得せねばならず、それなら強制や洗脳だらう。バカか。自然と愛せてこそ理想だらうが国家なるものは感情を抜きにしても社会には利口も馬鹿も善人も悪人もゐるから国家は「何かと必要性があるから」存在させる意義があるわけで存在する限りは勝手をされては困るから自らも主権者となるべきで国家の体制は出来るかぎり普遍性を求めるもの。一党独裁で民主主義も法治もない国家をば愛せといふのは洗脳以外の何ものでもなし。樋口陽一先生招きお勉強を。勿論「実は一党独裁も現状の中国にをいては必要悪」といふ認識で愛国を、といふこともいへなくはないが、そんなのは余程に崇高な国家主義者でしか出来ないわけで小中学生じゃ無理。