富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-07-30

七月三十日(日)昨日書き忘れ幾つか。その一。キャセイパシフィック航空機内食にて國泰中華美食篇至尊食府空中巡禮なるもの展開中にて香港の中華料理からシェラトンホテルの天寶閣、美心から翠園と北京樓の二軒、利苑、Grand HyattのOne Harbour Road、Langham Hotelの(ホテル経営はこの十五年でかなりの変遷経たがずっと変わらぬ)唐閣と?記の七軒ずらりと並ぶ。このバンコク便のCクラスでは翠園の點心。まぁ個人的には数年に一度しか行かぬ飲茶で美心集団なら十年に一度食すかどうか。いちいち評価せぬ。そのニ。鳥居民の『毛沢東、五つの戦争』は昭和四十五年に草思社より出版。長年絶版であったがオンディマンド出版なる近年の至便にて復刻されたもの。今でこそ中国情報など入手に易いが鳥居氏がこの毛沢東本書き上げたのは1970年。文化大革命が実際に何が起きているのか誰もわらかず朝日新聞など文革礼讃の最中に市井の研究者であった鳥居氏が中国、香港、台湾やヘラトリ、紐育時報などの報道をば丹念に読み「砕き」(咀嚼ではない)真実を追った事の凄さ。その三。今回ご投宿のこのホテル、映画『キリングフィールド』にて確かプノンペンのフランス大使館だったかの設定でロケの行われた場所。中庭からの建物の風景して22年前のあの映画の記憶。本日夜明け前に目覚め静寂のなか読書。昨日の事綴りゆっくりと朝食。タイの麺など食す。広い中庭のプール遠くに眺める木陰で読書。鳥居民の『周恩来毛沢東』はこれもPOD版(Printing on Demand)。1975年、つまり周恩来が亡くなり七月廿八日(昨日が三十年目)に唐山大地震が起き秋に毛沢東の亡くなった年の1年前に鳥居民がこれを上梓。昼にハイアットに投宿のY氏夫妻と待ち合せ市街のAll in Hua Hinなるドイツハムと肉詰の店にて昼食。美味。バンコクに戻るY氏夫妻と別れメコンウイスキー贖いホテルに戻り、またホテルの中庭で寛ぐ。読書と微睡。日暮れて市街のCurusoなる伊太利料理屋に食す。浅蜊とトマト、大蒜のパスタ、本当に他に塩少々で素材の味が引き立ち麺の茹で加減も含め秀逸。アンチョビのサラダ、チーズ揚げ、そのパスタにティラミスで満腹。本来これで一人前なのだろうが。土産物屋の市街散歩して昨晩と同じ店でジェラート食しホテルに戻る。

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