富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-07-29

七月廿九日(土)深更にようやく旅の荷造り。奈良の岡寺や金毘羅宮、京の祇園祭で伯牙山の厄除などお役務めの御札だの長唄今藤長十郎さんの舞い扇子(京都の宮脇賣扇庵のもの)だの持ち帰りの品も少なからず。ほんの二時間ほど寝て早朝に起きれば大雨。Z嬢とタクシーで香港站に向えばスクリーンドアの不調だかでAirport Expressの運行乱れ自宅出てから一時間以上かかり空港。搭乗一時間前だが香港ではとくに慌てる必要もなし。チェックインの際に「本日のフライトは満席でもしかするとファーストクラスにアップグレードさせていただきますが最終確定は搭乗ゲートで」とのお言葉。キャセイのラウンジで軽く朝食とり新聞各紙読む。搭乗となるが生憎アップグレードはなくなり予約のままの744型機で二階席。重い朝食とりうたた寝バンコク空港着。タクシーでサーイターイ(南バスターミナル)。VIP、1等、エアコン、普通とバスに種別あり、通常のエアコンバス会社の客引きにつかまりトランク運んでくれるだけでもありがたいか、と150バーツ(450円)のボロなエアコンバスに乗り半時間ほどして発車となりバンコク市街を出て三時間半ほどでホワヒンに到着。小さい避暑町で場所の見当に易く歩いてSofitel Central Hua Hin Resortに投宿。古くはHua HinのRailway Hotelで、満鉄が一流のホテル建造したのと同じく鉄道とコロニアルホテルの組み合わせ。香港尖沙咀のペニンスラホテルも船で到着しホテル前の鉄道駅より広東に向う鉄道に乗り換えるためのホテルであった由。欧州人の客が大半。One Room Suiteなる不思議な名前の部屋タイプ予約していたが客室に通されればきちんと居間と寝室、広い洗面所から風呂、化粧室にウォークインクローゼット、居間と客室の外に長いバルコニー、と90平米はあろうか、という快適なる広さ。バンコク在住で今日、このホワヒンに早めに到着のY氏よりのシャンペンが部屋に届く。快適に過すための荷物片づけ。早晩にY氏夫妻いらっしゃり部屋でシャンペン飲む。ホワヒンの名物という生ハム持参いただく。美味。日暮れにホテルを出て「ほとんど熱海だね、こりゃ」の観光客相手の土産物屋ならぶ一角を抜けシーフードマーケットにある浜辺に張り出した海鮮料理屋(名前失念)に食す。500バーツもするカレー味の蟹(プーパッポン?)秀逸。Y氏夫妻と別れジェラート頬張りホテルに戻る。
▼フライトからバスでずっと鳥居民の『毛沢東、五つの戦争』読む。鳥居氏らしい緻密な中国現代政治闘争史。だが鳥居氏をしても、なぜ林彪がああも毛沢東に取り上げられたのか、また周恩来文革の最中に何を考えていたのか、は明確に答えも出ず。

富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/