陰暦十二月廿五日。気温摂氏▲1.5/11.4度。晴。
篠原勝之さんの『骨風』を読んだ流れで『人生はデーヤモンド』再読。クマさんが日銭稼ぎの銭湯ペンキ絵描きを手伝はせてゐる友人が泥酔して義眼を飲み込んでしまひ数日経つても出てこない。「極度の便秘」と病院に行き下剤を処方されたが四つん這ひで医者と看護婦が肛門覗いたら肛門が開き目玉がこちらを見てゐた……なんて本当に「ちょっといい話」だらう。出版元は当時「泣く子も笑ふ」だつた情報センター出版である。出す本、出す本ヒットで椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』とか村松友視『私、プロレスの味方です』とか。椎名は『本の雑誌』編集長で村松も中央公論の編集者。情報センター出版はさういふ同業他社のギョーカイ人の書いたものでよく売れた。赤瀬川原平、南伸坊や渡辺和博とか。この『人生は』も今読むと当時はこれのどこがそんなに可笑しかつたのだらう？と思ふがクマさんの生活には当時かなりシビアな現実があつて、この人の性格からいつてかうでもバカしてゐないととんでもない鬱で、その裏返しなのかと読後感も多少違つてくる。それにしても昭和の楽しい時代であつた。
今の時代はこんなに好き勝手に楽しくやつてゐることも許されない。しかし日本に一人だけそれが許される御仁もゐる。
アベノマスク再配「2億8千万枚の希望、早くやっていたら」と晋三：朝日新聞
こんなに需要があるのなら政府はアベノマスクをもつと増産して財政破綻でもすれば良かつたのに。晋三こそまさに「人生はダイヤモンド」だらう。
▼国会召集訴訟で高裁が控訴棄却：日本は三権分立で司法の独立が言われていますが司法は肝心なことには判決を避けます https://t.co/5DnV3wu2Np
党紙大公報が「安定した香港は前進する」と繰り返す。かうしたプロパガンダは１つくらゐだとまだマシだが紙面に次から次と出てくるとスローガンのデフレは白々しく彼らの焦りすら感じる。
将来、歴史が香港の成功を証明することにならう。
歴史に自信を確実にもつて歴史に対する自覚を高くかゝげ歴史を主導的に把握しなければならない。つまり歴史は結果ではなく作つてゆくものなのである。だから歴史は変へてゆかなければならない。
何といつても中央政府といふ強力な後ろ盾があるのである、香港に不幸なんてあるはずもない。中央政府がコケた場合何うなのかは誰も知らないが。
