香港市役所が疫禍見舞ひで市民に配るHKD5K(約7万円)が今回は電子マネーでのみ支給で4大電子マネーが競合と大公報。アリババのAlipayがまだ締め出されてはゐないやう。蘋果日報が報じるのは英国がBNO旅券保持の香港市民に対して本人は香港に残り就労しつゝ家族を先に英国居住とすることも容認と。中共はまたこれも怒るところ。
日光の牛乳、卵は実に美味しく金谷ホテルのパンはたしかに素晴らしい。ホテルの売店に寄るとまだオーブンの熱があたゝかいカレーパイがちょうど供された。「焼き立て」はまだ温かいうちに売り切れてしまふのだとか。慌てゝ2つ購入。館内を探検してみると増改築による迷宮のやうな構造が面白い。幼稚園生のときに伊豆のハトヤホテルで迷子にになりさうだつた探検感を思ひ出す。直近では2006年に全体的な改修工事が行はれてゐる。Vol.022 日光金谷ホテル | 地図に残る仕事 | WEB.LIBRARY.TAISEI 大成建設 これは前年(2005年)にホテル建物が国の有形文化財に指定されてのことだつたが、全体的に建物の躯体保持が目的のもので内装などの改修はされてゐない。これをすると奈良の寺社のやうな大変な資金の要る工程なわけで一企業がホテル建物でやるには負担が大きすぎる。
建物のかなりの部分が老朽化で使用しないまゝになつてゐる。現在ホテルとして利用されてゐるのは、これだけの迷宮建築のうち写真(上)で中央の本館、本館左下にある別館、それに本館から秘密通路のやうに繋がる第2新館。第2があつて第1新館の表示が館内で見当たらないと思つたら本館から北に延びる建物で大宴会場がそれ。本館から西の高台にある竜宮(観覧亭)は眼下に日光市街、大谷川の対岸に日光寺社臨む絶景でまさに「観覧亭」。昔は広い人工池だつたところの奥はアイススケートリンクで手前はスイミングプール。プールは昨年夏は疫禍で開かれず苔が蒸してをりアイススケートも温暖化の影響で一冬通して氷が張られず実質的にこの高台は封鎖されてゐる。
上の写真(左)はホテルの中庭。大変に手の込んだ築石で趣があるが、この庭を臨む軽食とカフェの「クラフトラウンジ」は閉鎖中で階上のダイニングルームの窓際から見下ろさないと、この中庭は見えない。アタシは閉鎖中のクラフトラウンジに勝手に入つて庭を眺めた。写真(右)は旧日光市役所となり観音寺の桜。日光でかなりの桜がもう葉桜になりかけてゐた。
街道沿ひの商店で日光の地酒、羊羹や山椒など買ひ求める。観光客相手の商売でだからか何処の店も客あしらひが何も擦れた感じあり。観光ズレ。こちらがぺこぺこ愛想賣る感じで店の方が「売ってやる」感は水府と一緒。京都で買ひ物するのも客は店の方が実は何を考へてゐるのかと緊張するが少なくとも客が普通にきちんとしてゐれば店に良くされる。昨日も今日も何処の店でもあまり良い気がせず。疫禍で来客激減で困憊なのかもしれないが笑顔もない。
昨晩は何十年ぶりのコース料理(1泊2食つきであつた)で今朝も洋朝食だつたので昨日もお昼はお蕎麦だつたが今日もさつぱりとお蕎麦が食べたいと思ひ日光からは一山越へるが小来川といふところに行くことにする。自動車旅行ぢゃないととても行けない山の中。日光市街からかなりのカーブの続く急坂を登り山あり谷ありで黒川沿ひの集落に。その黒川沿ひにまるで桃源郷のやうなところ。
「山帰来」といふ蕎麦屋でこんな山中にありながら評判ださう。酢橘のお蕎麦があり、それをいたゞいた。じつは最近めっきり評判の酢橘のお蕎麦がアタシは初めて。酢橘の香りも良いだらうがお蕎麦が水っぽくなつてしまふわけで折角のお蕎麦やさんだつたのだから、普通にもりそばを食べればよかつたと少し後悔。来た道を日光の途中まで戻り今市方面へ。今市の上澤梅太郎商店で辣韮や味噌など仕入れて昨日も通つた日光例幣使街道を走る。
宇都宮に近づいたら大谷石の立派な建物がいくつもあつて驚いたら、こゝが大谷だつた。百聞は一見にしかずで大谷石の採掘場の奇観。宇都宮市街は混雑するから市街を遠巻きに帰るのだと思つたらカーナビは大谷から宇都宮市街の、それも中心部を抜けるルートを指示する。騙されたつもりで市街見物と走つたら地方都市はどこもさうなのか市街中心部が渋滞もなく走り抜けてしまつた。宇都宮から益子の方へと走る。七井で真岡鐵道の列車に遭遇。やはり鉄道で「飲み鉄」ができたら……アタシはそっちの方が嬉しい。
七井から少し遠回りになるが北上して茂木へ。茂木の道の駅は地元野菜が豊富だと聞く。「とちおとめ」のイチゴもすでに収穫期で随分な量が生産者別に出てゐて、とても良し悪しなどわからない。地元の客のイチゴ選びをしばらく見てゐたが「さすが地元」のノウハウも見受けられなかつた。茂木からは国道123号線で那珂川を新那珂川大橋で渡ると茨城県。雄大な那珂川の景色に沿つて走り午後5時すぎには水府に還る。茨城の運転マナーもひどいものだが栃木も歩行者が道路を横断しようとしても車が車線を越へて曲がろうとしてゐても譲るなんてことを知らないし制限速度+10くらゐで走つてゐても後ろに車間もとらずぴたりとくっつい「早く走るか譲れ」と横柄の極み。地元民は道に慣れてゐてはやく走るのだからよそ者は退け、といはんばかり。春の交通安全運動の最中。田舎道で3台も速度違反で捕まつて取調べ待ちを見て嗤つてしまつた。
ゴルフのことなど皆目見当もつかないし興味もないが松山といふゴルファーが米国のゴルフ大会で偉業達成なのだといふ。日本人初で「ついに!」でメジャー大会で日本人男子初なのださう。サッカーのW杯でもさうだが誰も彼もまるで我ごとのやうに感動してゐる。競馬では日本馬の海外での優勝や好成績が1回きりではなく常勝のやうになつて、そこで日本競馬馬のレベルの高さが定評になる。松山といふ選手はすごいのだらうが彼がすごいのであつて日本人がすごいわけでもないし、ましてやアタシなんて為体でダメなまゝ。何も関係ないので感動もできないし「勇気をもらふ」こともできない。感染の防疫もできずワクチン接種も遅々として進まず先進国のなかでは感染対応では劣等でアジアでも台湾や韓国の防疫に学ぶべきほど。中国に大国の座を譲つたばかりか、もはや成績は2番目からクラスで上の下くらゐからも脱落しさう。学年のなかのクラス別順位でいへばクラスで松山君や野球の大谷君が成績優秀でもクラス平均では学年上位にはなれないのに松山君と大谷君のことを誇らしげに思つて自分も何だか凄いと思つてゐるやうな感じかしら。