富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

居酒屋長兵衛


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香港で感染収まりきらず感染者増に改めて公共機関や学校の休業措置、夜間の外食制限やマスク着用強制の措置。防疫が何らかの政治的意図に利用されてゐる気がしてならず。(香港)民主派予備選「違法の疑い」 と中連弁:朝日新聞 立法会選挙は国安法制定が民主派に余計票を集めるとなることは中央にとつてシャクなわけで民主派の予備選実施も忌々しく、それを詰るには「外国勢力の関与」くらゐしかイチャモンもつけられぬのだらう。だが中央のさうした発言が余計に反感買ふわけで中共は何うしても、さうした「民意」に鈍感。もつと寛容さ見せることで市民の理解を得ることが得策で、ぜひさうあつてもらひたい(と、これは政権安定への提案で反政府的言動ではありません、念のため)。


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水戸から常陸太田に向かふ大田街道沿ひ、額田に「おおがね」といふ菓子舗あり。百年老店でアタシが幼い頃は「酒まんぢゅう」だつたが半世紀近く前から売り出したニッキ(肉桂)味の「つぼ焼」といふ菓子が評判。昔からの原味に今は紫芋風味と人参風味があるさうで、それをいたゞいたが人参嫌ひなので紫芋味を賞味。「紫妹」とか「人参妹」だなんて九龍砵蘭街の黄色看板で「日本妹」「露妹」連想してしまふが「妹」なのは原味と3つ合わせて三姉妹といふことらしい。ところで、この太田街道は佐竹氏城下の常陸太田と水戸を結ぶ旧街道で現在は国道349号なのだが起点は水戸市旧市街中央で国道50号線との南町3丁目交差点、みずほ銀行水戸支店の角で、さて終点はどこ?となるとフツーには常陸太田の馬場(かつての水戸からの路線バス終点)や県北の久慈郡で旧・里見村など想像するところで、福島に入り矢祭山で国道118号(水戸~須賀川)に合流くらゐならまだ想像できなくないが、なんとこれが宮城県柴田町国道4号線に合流。「国道349号の終点は?」という設問で正解は「仙台」がOKとなるくらゐ。

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茨城の旧里見村から明神峠越へ福島に入ると矢祭町で、そこから浜街道中通りの中間の農村地帯を抜け、二本松から朝ドラ「エール」の川俣を経て阿武隈渓谷から宮城へ。まさか、こんな270kmもある広域国道とは思ひもせず。東日本大震災浜通り津波と核禍で不能となり東北自動車道も被害あるなか災害救助として機能したといふ。


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雨降りさうで降らず旧市街漫ろ歩き居酒屋長兵衛を通る。疫下休業からいつの間にか再開してをり実に何十年ぶりかで暖簾を潜ると午後5時の開店から半時間ほどだがカウンターは酔客でほぼ満席と賑やか。吉田類先生の居酒屋放浪記でも紹介あり(こちら )。女将さんも矍鑠とされて話を聞けば、ここで48年になるといふ。

 長梅雨や 酒は剣菱 宵のくち

ちなみに卓上の一味は信州善光寺八幡屋礒五郎だが「角藤」と銘あり角藤なんて艶っぽく置屋のやうと思ったら長野に鉄鋼会社あり(こちら)と長野H氏より知らされる。