富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

MOTHER


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9月の香港立法会選挙に向けた民主派候補者絞り込む予備選。香港市役所が国安法抵触する可能性ありと警告するなか票者数は主催者目標(17万人)の3倍を超える約61万人で「国安法に対する反発を示した形となった」(朝日新聞)。この予備選は立法会選で民主派候補者乱立で共倒れする事態を回避するのが目的……普選すら実現してゐないのに日本でも図らぬ、この戦術は大したもの。悪条件だからこそ議席確保への強い意志か。投票者数61万人は民主派圧勝した昨年の区議選での獲得票の約3分の1で有権者全体では14%。民主派は目標を達成したことで立法会選で過半数獲得を目指すといふ。
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香港で11種類発行される特定の郵便局の風景印。家人が5月中旬に投函した九龍城郵便局からの葉書がなんと2ヶ月近い日数かけ今日届く。最近の郵便は比較的通常の日数で配達されてをり疫下香港郵政が最も滞つた時期の郵便物が保留されてゐたのかもしれない。

長澤まさみ主演の映画 “MOTHER” を見たいと思つたら水戸は「市内」では旧・内原町にある イオンモール水戸内原 内か旧・勝田市(現・ひたちなか市)にあるジョイフル本田いずれかの東宝にしか掛かつてゐない。かつては映画館も随分とあつた旧市街に映画館は僅か。夕方の高校生の帰宅で混み合ふ常磐線で内原へ。水戸駅から路線バスもあるが旧市街から国道50号走るバスでは50分だか要するところ鉄道だと水戸から赤塚の次が内原で11分。小雨のなか線路沿ひに歩くと田畑の中に巨大なイオンモールがそびへる。2005年に開業の岡田屋(イオン)でも北関東有数の巨大店で商業施設面積は80千平米(東京ドーム1.7個分)延床面積178平米(同3.8個分)。いつも常磐線で沿線に眺めてはゐたが訪れたのは初めて。疫下営業再開で「こんな郊外に」と思ふが商業エリアは21時までの全店営業で岡田屋本体は22時まで。休日ともなると駐車場に溢れるほどの集客だとか。かつては旧市街のデパートがさうだつたが人は郊外へ。周囲にもケーズデンキ、コナカや青山、しまむらツルハドラッグなどの大型店あり。かなり田舎にあるが商圏人口が41万人なんだとか。その施設内の東宝の映画館に入ると疫下やはり閑散で、この映画“MOTHER”の客はアタシ含め3人のみ。

完ぺきに人格破綻してゐるのだが近くにゐる男たちを次々と魅了する悪女を巧妙に演じるのが長澤まさみ。男たちのなかでも一番ダメだが腐れ縁となるホスト役を阿部サダヲ。男たちばかりか、この〈母〉にどれだけひどくされても逃げもせず従ふ息子は「こんな環境のなかで」と驚くほど心優しく、学校も行つてゐないのに知的好奇心に溢れる。それを子役も素晴らしいが十代を演じた奥平大兼君が十代の少年にこその美しさを見せたかと思ふと一瞬、醜悪さの陰りも見せ好演。不安定なカメラ。晴れることのない日々。雨の中での不条理。それが一日だけ空が晴れ渡る日は(……って映画の宣伝文のやうな意味深になるが)その日の青空が印象的。


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岡田屋モール内原にあつた文房具売場で沢山ある消しゴムのなかにサクラクレパスのフォームイレイザーが一つあるのを見つけ購入。(昨日この日条に綴つたが)図書館で借りた本にひどい赤鉛筆での線引きがあり、これをそのフォームイレーザーで消してみると、赤線のアトこそ残るがかなり薄くなり驚くばかり。