富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

たそがれのモンテの丘にさんみげる

fookpaktsuen2018-08-25

農暦七月十五日。中元節。家人と上環から9時の噴射船の予定15分前倒しで先発で一路、澳門。9時が満席で30分前の便で先に到着してゐた投資銀行N嬢と落ち合ひソフィテルへ。クラブフロアのレセプションで下榻。路線バスで氹仔。家人とN嬢は先に孫逸仙大馬路の超級市場に買ひ出しでアタシ一人は氹仔旧市街へ先に。馴染みの食肆Xiolas O Castiçoに寄り女将にご挨拶で啤酒一酌。
陽に眩み小窩に冷えた啤酒かな
今回は家人の提案で近くのTocaなる葡菜へ。葡萄酒が強気の値付けでCasal GarciaがMOP300(小売価格はMOP60以下)で5倍余。午後も少し買ひ物の二人と別れ先のソフィテルに還る。今日の大気汚染甚し。光化学スモッグのやうに空が霞む。かつては長閑な農村だつた珠海横琴の開発凄まじい。
横琴の泥を埋めたて築きゆく誰も要らぬが霾中の楼閣
いつものやうに套間にアップグレードして貰つた上に2人のところ1人追加で居間にエクストラベッド入れてもらひ上級会員だからと追加の寝台料金無料。ありがたい。このホテルの洗剤はL'Occitaneだがクラブフロアと套間はエルメス。家人がエルメスは匂ひが強いのを厭ひL'Occitaneで、とお願いしたのに浴室にはエルメス洗剤が追加でずらりと並んでゐる。2人が戻りシエスタ。夕方はクラブラウンジで早酒。
たそがれのモンテの丘にさんみげる (無季)
いつものやうにマカオソウルへ。先日、銀座の渡邊版画店で入手の来年の巴水カレンダー差し上げる。ご亭主は京都で留守預かる女将と京都について四方山話。白(Cresta do Crasto 2015年)と名前失念の赤、葡萄酒に酔ひ飲み足りずHenry Mckennaいたゞいてゐるとピート好きの女将がBunnahabhain(ブナハーブン)奢つてくれる。この澳門で最もポルトガルワイン揃へた吧が最近、CNNで取材受けたといふ(こちら)。さんざん酔つて千鳥足で六記粥麺へ。秀逸なる雲呑麺啜りソフィテルに還る。