富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

シモノフ指揮の莫斯科フィル

fookpaktsuen2016-11-01

農暦十月初二。晩に尖沙咀。家人と待ち合わせ丸龜製麺で饂飩啜り香港文化中心。何年ぶりかしら。今晩はユーリ=シモノフ指揮の莫斯科フィルのコンサート。A氏が昨年末に深圳で莫斯科フィルの新年コンサート見つけ莫斯科フィルの公式スケジュールに日程なく山寨か?といふことあつたが今晩はシモノフ氏でどうやら本物らしい。会場がどうもいつもと雰囲気違ふのは外人客が皆無なのと、この会場でクラシックならいつも最前列中央でご覧になる私らが「マエストロ」と呼んでゐる爺さんが指定の席ではなく2階席に姿があること。それは今晩のコンサートが明報の明報月刊創刊50周年記念で明報の関係者が多いため。ショスタコーヴィッチの祝典序曲でシモノフのこのオケだから、まぁ音がデカい。これでもか、といふ音量での想像絶する肩慣らしで今晩はラフマニノフの2x2で前半はピアノ協奏曲2番でピアノは陳薩(チャン=シー)。この曲のあの導入から「ん?」と違和感あり。とにかくピアノとオケが合はずオケに比べピアノが音量に欠け、どちらも合はせる気配もないまゝ最後まで辛いものあり。ピアノのアンコール曲はドビッシー?の小曲。後半は交響曲2番。個人的には第1楽章だけで十分でポピュラーな第2、3楽章はそれぞれ独立したもの、と楽しめるが圧巻は第4楽章で、整理できてない(と個人的には思ふ)饒舌なフレーズが延々と続く曲だが、このオケの圧倒的な音量でシモノフ師もノリに乗つて、で初めてこの楽章に飽きず。アンコールはラフマニノフのヴォカリスとチャイコフスキーで白鳥のワルツ。まぁシモノフ師の踊るやうな指揮で盛り上がる。コンサートといふ見世物として天性の指揮者。
▼日銀が物価見通し引き下げ2%の達成時期を2017年度中から18年頃へ先送り。5度目だよ、5度目。民間企業ならこんな経営者、クビでしょ、クビ。この国家破綻につながるアベノミクスの張本人は晋三だが晋三は誰彼にあれこれ悪知恵をつけられてのお飾り。中央銀行でありながら、この詐欺行為の総合プロデューサーとしての日銀黒田は具体的に責任とる立場でせう。