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農暦十月初一。年々激しさを増すハロヰンの熱狂、ここ渋谷ではっ……！とNHKのNW9ぢゃないが何だ、あの騒ぎは。香港も同様。市場規模はバランタイン上回つたとか。今にして思へば40年ほど前に開隆堂の中学英語教科書 New Horizonでハロヰンが取り上げられたことが日本でのハロヰン定着に一定の作用あつたはず。久ヶ原Ｔ君が電車で「高頰へタトゥー風にコウモリを描いた」大学生風情の男子に遭遇したが、それが「蝙蝠安」蝙蝠の安五郎としか見えず、と。どうせなら女物の古着をゾロッペエに着たらいゝのに。耶蘇でもないのに、否、異教徒の蛮族だからできる神をも恐れぬ十字架も遊び道具の仮装はお見事。
▼ハルキムラカミさんがアンデルセン文学賞受賞の由。

人間一人一人に影があるように、あらゆる社会や国家にも影がある。明るくまぶしい面があれば、それに釣り合う暗い側面があるのです。（略）私たちは時に、影の部分から目を背けようとします。あるいは無理やり排除してしまおうとします。でもどんなに高い壁をつくって外から来る人を締め出そうとしても、どんなに厳しく部外者を排除しようとしても、あるいはどれだけ歴史を都合のいいように書き直したとしても、結局は自分自身が傷つくことになる。自らの影、負の部分と共に生きていく道を、辛抱強く探っていかなければいけないのです。

とスピーチがいつも印象深いこと（こちら）。
▼今度は小池塾である。日本新党、みんなの党、大阪維新、河村減税、嘉田新党……とこれまでいつたいいくつの政治団体が立ち上がり消えていつたか。何千人がこの小池塾に応募してきたといふが立志あふれる若き人たちは松下政経塾以来、その団体の色など赤だらうが青だらうが関係なく、チャンスさはあれば、どこでもいゝのだらう。小池と嘉田など政治的にはかなり異質だが同じ若者がそこの門を潜れる。有権者とても東京都でいへば青島から石原、小池まで節操もなく誰でも一番その時で見れば「輝いてゐる」候補に投票でき、小泉でも民主党政権交代でも安倍でも誰にでも支持ができる、そんな節操なき有権者たち。ハロヰンの仮装大会も馬鹿馬鹿しいが政治とて仮装大会のやう。