富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2015-10-08

農暦八月廿六日。寒露。やつと晴れる。来春の香港芸術祭のプログラム発表(こちら)。今年のメインはTeatro Regio Torinoださうだが長年見てきているが劣勢感あり。昨年はドゥダメル指揮のLAフィルだけ食指動いたが2007年なんて紐育フィルに倫敦フィル、歌劇はリゴレット、それにAndras Schiffのピアノリサイタルまであり。コンセルトヘボウとバイエルン放響併演の年もあればハイティンク指揮のシカゴも懐かしい。朝日夕刊トップ「2014年度の児童虐待8.9万件 24年連続で最多更新」といふ記事(こちら)…… はいはい、またですか「激増する……」記事、と食傷気味だが少なくても調査で「対応する対象が広がった」といふ点に言及してゐるだけでもまだマシか。今日はジンのShipsmithとポーランドの生姜酒入手。晩に湯豆腐。福島は二本松の大七の純米生酛。今月は歌舞伎座で大和屋の阿古屋あり(重忠は菊之助)ネットで平成14年のこの人のこれを見る。重忠は梅玉梅玉は今月、半蔵門で貢だが、重忠にしてもそれなりに役者として器量あり。勘三郎の岩永、人形振りがまぁ見事。今月は松嶋屋の一條大蔵譚も見たいところ。
▼日本では連日の自然科学分野でのノーベル賞にお目出度い。信報の林行止專欄「痛定思痛日本爭上游 重科學輕博雅成趨勢」より引用。
距離明治維新百餘年,日本政府及社會「有識之士」,已感到有必要重新啟動一次「鄢船契機」(Black Ship Moment),進行「明治維新」式的改革,日本才能在新國際秩序中重拾重要地位。日本人有此共識(當然「被迫」改革者不是人人同意),皆因經濟頽疲多年、安倍晉三的三箭已成「弱」(從未強過)弩之末,筯長似無若無、國產大學生不易覓得工作,大企業為了「走進世界」,愈來愈傾向僱用外國大學畢業即有洋知識的日本學生;本土社會的「低氣壓」,比起朝氣勃勃、生氣洋洋的中國和南韓,更相形失色。事實上,日本經濟的落於人後,可從科技市場已完全落入美國企業如谷歌、臉書和蘋果等巨無霸的掌控見之,這意味新力(索尼)、任天堂富士通這些在八十年代稱雄世界科技市場的日本企業,已面臨不改革便會被淘汰的局面。
令日本從科技先進國地位旁落的根本元素,是日本工人(高科技工人)的工作技能已大為落後,很難甚至無法在國際市場上競爭。當二○一一年三月福島核意外時,機械人的主要發明人日本的產品,竟然無法有效操作,最後要由「外援」法國機械人「上陣」。有見及此,日本朝野便意識到在科技上日本非急起直追不可……。淪落至此,日本有識之士認為大學教育追不上時代需求是「病灶」所在,它既缺乏鼓勵青年人創業的教育和授與最新的科技知識,在語言教育上更是乏善可陳,令大多數學生無法與外國人直接溝通,當然更不能直接汲取外國最新科技知識……。
香港大学での副学長選出でリベラル派の法学部部長の推挙に親中派の理事が反発し落選、波紋よんでゐるが今日の蘋果日報社説(蘋論)曰く北京中央の圧力よりも香港の御用勢力の親中ぶり呆れるばかり、と指摘。Chris Patten卿の指摘 “My anxiety is this: not that this community's autonomy would be usurped by Peking, but that it could be given away bit by bit by some people in Hong Kong.” 香港内部からの一国両制の破壊の憂ひは間違つてゐなかつた。

立場が国務大臣だからといつて以前の主張を隠してしまふのは如何なものか。たとへば田中康夫が「東京ペログリ日記」では下の話まで書きたい放題だつたが長野県知事になりペログリネタ書かなくなつたのは事実だが過去のペログリ日記を隠しはせず。しかも河野太郎の場合あくまで政治的な主張を自由に語つてきただけであつて国務大臣になつて晋三の内閣でそれがなにか不都合あるか、といへばさうではない。さうした自主規制こそ一番怖い。