農暦閏九月初八。ミシュラン香港&澳門2015年版での話題は?記から派生の湾仔「甘牌焼鵝」が★となり兄の経営する「甘飯館」も推薦に入選に対して本家の?記酒家が選外となつた由。早晩に佐敦のバーWで赤葡萄酒独酌。今晩はハロヰンと今になつて識る。晩に尖東で廿数年来親しくさせて頂いてゐるY夫妻還暦祝賀あり十卓は流石。末席を汚すつもりが主卓で恐縮至極(主客の一人たるO大人急遽ご欠席の由、そのための位置替へだらう)。
▼朝日新聞の「香港雨傘革命の行方」は佔領中環仕掛け人三人組の一人•陳健民(中文大副教授)、アグネス=チャンと興梠一郎•神田外語大教授の三人それぞれの見方。陳健民は親中派が行政長官になっても全く構わないのは、あくまで自分たちの目指すのは普通選挙であつて普選実施できれば結果は反中ではないこと指摘してをり、これは大切な点だが自分たちは元々数千人から1万人規模での佔領で議員や大学教授などが逮捕されゝば社会が目覚め議論が始まること期待したが学生の動きが先行し多くの市民が支持したことで「私たちの役割は終わったんです」って、おいおい……そりゃないだろ、あんたらが仕掛けてをいて。でアグネス=チャンは誤解どころか嘘八百も甚しい発言で「港人治港」は1997年に香港が中国に返還されるまで英国の植民地で「香港の統治を続けようとした英国に対し「香港は自分たちが治める」と跳ね返した精神を示す言葉」ださうで(正確には北京に対する一国両制での「港人治港」*1である)、返還前は総督支配で選挙権すらなかつた(実際にはあった)が「現在は、香港市民が事実上の直接選挙でメンバーを選んだ「選挙委員会」が長官候補を絞り、投票している間接選挙」で「長官候補には香港人なら誰でも立候補可能」で(まるっきり嘘)、これは日本の首相や米国の大統領選挙と同じ間接選挙(とは異なる)と宣はれるとは。この(アグネス=チャン的には真っ当な)選挙制度を変へようとしてゐるのが今のデモ隊で「これは全く筋違い」で「民主主義を破壊する行為」だとまで断言。さらに香港は中国圏全体で(アグネス=チャン的には真っ当な)民主主義のフロントランナーなので(台湾は?)香港がしくじったら広いこの地域で芽吹きつつある民主主義←それって雨傘運動では?も危機に瀕するといふ。蠟小平の言つた50年不変まで30年以上あり、この間に中国本土が民主化していくことを期待するアグネス=チャン……ならば民主化運動応援すれば?と思ふのはアタシだけか。学生たちも「正しい知識」を身につけ民主的な議論を、って、その正しい知識がアグネス=チャンのこんな誤謬だとしたら怖い、怖い。本当にとんでもない発想する人と呆れるばかり。アグネス陳健民とアグネス=チャンといふ、二人の「どーしようもない大人」の発言に比べ興梠先生の分析は冷静も真っ当で溜飲が下がる。アグネス=チャンには「正しい知識」見つけるやうに諭される立場であらう學民思潮代表の黃之鋒君、紐育時報に“Taiking back Hong Kong’s future”と題する文章掲載あり(こちら)。アグネス=チャンも英語読めるんだから、これは読んで「正しい知識」勉強すべきか。まぁ中共的には(アグネス的には?)黃之鋒は米国CIAの制御下にあるさうで紐育時報への投稿も計画的なものか(笑)。
▼オランダ国王夫妻来日。天皇皇后両陛下が国王夫妻御所に招き昼食会。その後席に皇太子夫妻も交はり懇談は通詞介さず六人だけで……って政治家には出来ないよね、これ。