富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

The struggle for Hong Kong

fookpaktsuen2014-09-06

農暦八月十三日。疲労困憊で体調芳しからず風邪気味。昼に打合せで会食の折、周囲の客の大声に二つ隣席の方の言つたことが何度も聞き取れず難聴は疲労か年の所為かと悩んだところで治りもせず。困ったもの。夕方、整体。早晩に久々にFCCに。バリ在住K君家族と会食の予定がK君ら遅れて来られず土曜早晩のFCCで六人卓を空けたまゝ確保してをれずZ嬢と退散。かなり久々に明珠越南餐庁。勝手に閉業と勘違ひしてゐたが健在。へと/\で二更に入るころには就寝。
朝日新聞で「池上ななめ読み」慰安婦で掲載見合わせの「読者の皆さまにお詫び」を報道局長名で掲載。今の報道局長は四半世紀前は部落問題や在日などに熱心な「社会部の新進気鋭の若手」で返還前後の香港特派員、10年前はソウル特派員でもあつたI氏。2010年に編集局が「報道局」と「編成局」の2つに再編されて今回の連載中止判断は報道局長の引責なのか、それで済むのか、は疑問だが、いずれにせよ朝日の「またかよ」の判断ミスは今日の朝刊で、この「お詫び」を社会面に埋め込んだこと。かうした節度の無さが慰安婦報道検証、吉田調書、ななめ読み……と続き朝日失点重ねることが誰が利するか、と思ふと物事がダメになるのは外的要因でなく自己崩壊で、いかに自分を律することが大切か、である。
The Economist誌の表紙、竹が生ひ茂るなかジャイアントパンダが覆ひ被さる香港の風景に“The struggle for Hong Kong”とは相変らずお上手(こちら)。香港普選が主題だが表紙絵にも“And for China’s future”とあり
discontent is growing all over China, and Beijing cannot just sit on it. The huge new middle class is becoming increasingly frustrated with its powerlessness over issues such as education, health care, the environment and property rights. In terms of their day-to-day worries, mainlanders have a lot in common with Hong Kong’s citizens. China’s government is going to have to work out a way of satisfying their aspirations for more control over their lives. Hong Kong would have been a good place to start.
といふやうに“Democracy in China”が主題。あくまでThe struggle “for” Hong Kongであること。香港では蘋果日報など「人大決定引起國際關注《經濟學人》狠批落閘 籲港人奮鬥爭民主」と大きく取り上げるが(こちら)欧米がどれだけ騒いだところで北京中央が動じるわけでない。内部からの自浄作用か崩壊か、の選択しかあらず。同誌にもう一つの記事“Democracy for Hong Kong - Unyielding”はこちら。ところでThe Economist誌に限らずアジア版が別編集の場合は往々にしてあり、今週のこのThe Economist誌とて倫敦の本誌はウクライナ問題でロシアと欧州を語る“The long game”(こちら)で“The struggle for Hong Kong”は二番ネタ。