富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

20年ぶりのKL

fookpaktsuen2014-07-01

農暦六月初五。早朝にひどい雨のなかタクシ自動車飛ばし途中お二人拾つて空港に朝六時半すぎ着。MH便はMH370遭難以来運賃も安いらしいがCX便で一路、マレーシアのKLに参る。一昨日ウェブでチェックインすませやうとしたらCXのA333機でいへば59Kの足長席が一席だけ空いてゐたので、こゝ押えるにはお電話で、といふ指示で電話するがCXはかなり電話のつながり悪く30分も待つて座席押えたが今度はウェブでチェックインできず電話は延々と通じず電話番号遺しても折り返し電話もなく昨晩遅く電話するとCXの記録では問題ないのに「おかしいですね」で兎に角、座席確保は問題ないので「とりあへず明朝空港で」と言はれ、まぁこれくらゐのことに怒らぬが今朝、空港のカウンターで「何が問題だったの?」と尋ねると59K席は非常口直近なので緊急脱出時に乗務員と一緒に乗客の脱出を手伝つてもらふ可能性があるので年齢や体力に無理がないかなど確認させてもらふ必要があるので、それをカウンターなら出来るのでウェブチェックインは出来ないやうになつてゐるのです、と。なるほど。このカウンターのスタッフの説明は丁寧。でも、かうしたことは電話での予約係にも周知させておくべき。夜中に三時間ほどしか寝てゐなかつたので、それでも目覚ましなしで起きるから老人だがフライトで寝られると思つたら背後の乗客がゴホ/\咳が止まらず前屈みで咳するのは止してくれ。乗務員にマスク貰つて自衛。マスクと言つたらアイマスク最初にくれた。昼すぎKLに到着。実に20年ぶり。20年前にコタキナバルからKLに飛び香港から来たZ嬢のフライトとちょうど同じ時間に着きゲートで迎へたらZ嬢へろ/\でだうしたのかと思へば香港からの中華航空で暇さうなパーサーが隣りの席に坐りワインお酌してくれるものだから飲み過ぎ、と。20年前はKLに二泊してランクワイ島のThe Dataiに1週間逗留でのんびりしたもの。出迎への自動車で空港近くの食堂へ。ラマダンが先月28日から始まつてゐるのに昼餉。ごめんなさい。午後、視察先ぐる/\。ゴムの木から樹液を採りゴムにする様子など初めて見る。普通の農家にも寄せてもらふ。冷房もないが、けして暑苦しくないのは風土に合つた家の造りだから。香港の断熱材もないコンクリート造りのマンションとは違ふ。窓も半ば明けっ放しで屋根と壁の間も風通しのまめか隙間も気にせず、これで大雨や強風ともなれば雨も吹き込まうが、これでいゝのだ。街頭沿ひの屋台で榴槤(猫山王)頬張る。とろ/\で美味。夕方、鳴り物入りで出来た行政首都プトラジャヤに寄る。まぁ見事な人工都市。つまらない。日暮れてKLの繁華街、Bingtang Walkへ。市内にMTRが走つてゐる。Jalan Alorの食堂街、黄亜華小食店といふ食肆に連れていかれ夕食。手羽先が馳名。Petronas Twin Towerが夜、あんなクリスタル風に輝くのを見上げる。市の南西部、車で混雑なければ20分ほどのJalan Kiang LamaにあるPeral Int’l Hotelといふ大型ホテルに投宿。早寝したかつたが客室の金庫が施錠するとエラー出てしまひ修理係を呼ぶと1〜9のダイヤルで7〜9が反応しない毛病もあるがエラー出るのは金庫に内臓の電池が切れてゐるから、と電池交換が結構大変で20分以上の作業。作業の際に守衛も一人ついてくるのは初めての経験。電話で修理以来してから小1時間。就寝が三更になる。