農暦十月廿四日。秘密保護法案、臭院通過。自罠党のバカさ加減当然として公明党!「なにが怖くて自民に諂ふのか!」……存じ上げて〼よ、その理由は。この法案提出があと5年遅かつたら公明党の態度も違つてゐるのに。菅原文太兄さん曰く(朝日新聞)
いろんな問題はありますが、今の日本はまだ平和です。国内に不穏な動きがあるわけでもないのに、何の必要があって時代にそぐわない法案が出てきたのか。政権は憲法改正を96条から始めようとしたが、うまくいかなかった。この法案で危機感をあおり、改正につなげようとしているのでは、と考えてしまいます。憲法は、戦争に敗れた日本人にとって「精神的財産」と言っていい。改正には大反対です。自由がなくなり、窮屈になってはいけないからです。
……泣けた。憲法は、戦争に敗れた日本人にとって精神的財産……ほんと、その通り。これしか得てないでせう、あの戦争で負けて。だから大切に。福島県の佐藤榮佐久前知事、この方の汚職疑惑も何だか小沢一郎さんと一緒でどこか仕組まれた感あり……だが、榮佐久さんは墺太利のジャーナリスト・ロベルト=ユンクの『原子力帝国』(1977年)から「原発がある限り国は規制を続け一般市民は自由を奪われていく」といふ言葉を挙げ福島の核禍も隠蔽を憂ふ(都新聞)。榮佐久さん国会議院当時にスパイ防止法にも反対してゐるが、あの時が第二次石油危機後の不況で政治の強いリーダーシップ求められ、85年には中曽根大勲位の時代、今は「改憲や集団的自衛権の行使容認が話題となり国民が「強いリーダー」を欲している」と。御意(だが、その「強いリーダー」が晋三かよw)。スパイ防止法に反対は「当時の雰囲気は全体主義につながりかねないという恐れを抱いていたから」で「今の議論も「息苦しい社会」に向かっていないか、漠然とした不安を感じる」と。
私は知事時代、県民が知事の顔色をうかがいながら生活するような県にしてはいけないと思ってきた。おおらかで柔軟な社会こそが、人々の住みやすい社会だからだ。為政者は、善悪を常識的に判断して行動できる人々に対し、さらに規律を求めるようなことには慎重であるべきだ。
……これも格言。人々を「善悪を常識的に判断して行動できる人々」としてゐる立派な個人主義。これなら立憲主義が成り立つのだが。いずれにせよ善悪を常識的に判断できない民草が晋三首班の自民党を選んだのだから。南無阿弥陀仏。