富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

鳥渡遅れて布拉格の屋根裏

fookpaktsuen2012-04-30

農暦四月初十。血圧と血糖のことで湾仔の公立病院に定期診断。昼間はどうしても血圧が多少高くなり血糖値も心配だつたが血圧は132/92で血糖は昼の食後一時間で11.2mmol/L≒201mg/dlで前回は糖尿病と診断したけど薬が効いてまぁぎり/\糖尿病の待合室で最前列かなぁ、と医者もなか/\上手いことを言ふ、と感心してはゐられないが薬は軽めで久しぶりに三ヶ月分いたゞだけたのが有り難い。それにしても三ヶ月分の四種類の薬でHK$45也。晩に下手したら五、六年ぶり?で銅鑼湾の居酒屋一番。かつて蘭芳道にあつた見世が「そごう」の隣のビルに映つて初めて。フリーランスライターのS氏と歓談。九十年代の香港のこと。長州島などの島話。帰りにふと小腹空き板長寿司に赤身四貫つまむ。実は今頃になつて漸くチョートク先生の『屋根裏プラハ』(新潮社)少しずつ読んでゐる。最近珍しく装丁がしつかり。本頁の柔らかい紙質殊更良く細字の活字が冴へる。それにしても今日々の時節柄考へると書き手がちょっと控へさうなかなり政治的な文章。さらっと実に過激。風刺。売れてしまひ重版になると初版本は貴重。今度、先生の尊顔に拝し際には署名いたゞかう。

屋根裏プラハ

屋根裏プラハ