富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

吉田カバンのポーター

fookpaktsuen2012-05-01

農暦四月十一日。労働節。朝、久々に小一時間ハーヴァー沿ひを走るが暑さと湿気が甚だしい。ジムに逃げ込む。祝日だといふのに今日も官邸でご執務となる。官邸に向かふ途中、板長寿司(三日連続!)で握り拵えてもらひ折り詰めにしてお昼用。官邸に詰める番記者にもお裾分け。本当に幾つも/\案件あり片付かず。日暮れ前に銅鑼湾。終日の恐ろしい人出のなかTimes Squareから無印、The Lee Garden、そごうと鞄を見て歩く。昨日、湾仔の病院で診断の折、診療室に入るなり医者に「なにをそんなに重い鞄を持ち歩いているんだい?」と驚かれ鞄が重過ぎると叱られる。アタシは子どもの頃から何から何まで持ち歩く習慣あり。一週間に一度も使はぬ物など持ち歩く必要ないのだがルーペから簡易雨具から刺抜き、筆記具どころか糊とカッター。そこにデジカメやiPadMacBook Proまで入ると大変な重さになり最近はデジカメとMacBookと簡易雨具は持ち歩かず。それでも医者が一見して叱るくらゐだから余っ程、姿勢も曲がつてゐるのだらう。足がだるい、といふと糖尿の所為ではなく荷物が重いのだ、と医者の弁。昨晩、背に腹は代えられぬ、で鞄の中身を徹底して整理。絶対に要るもの、絶対に要るわけぢゃないが持つてゐたい物(扇子やポチ袋、簡易ルーペとエッシェンバッハの一眼鏡)、要るかもしれないけど持つてゐなくていゝもの、に分ける。それでも結局のところ鞄ぢたいが重い。ダンヒルのナイロン生地のそれでも軽い方だが皮の部分や把手などがしつかりしてゐるぶん重さがある。……で四年も使ひだいぶ草臥れ形も崩れ手縫ひで修理などもしたもので買ひ替への算段。プラダは鳥渡いゝ皮鞄があつたがお値段は18万円(笑)。ダンヒルで大変、機能的な鞄もあつたがいま使つてゐる鞄より一回り大きくては交換する意味がない。無印はいかにも無印。で「そごう」で前に見たときには今一つ好きになれなかつた吉田カバンのナイロン使つたポーター系列で今の鞄よりふた回り小さく(写真左)最低アタシが持ち歩きたい小道具ぴっちりと収まるのを見つけ(こちら)ご購入。皮鞄はミラノの町医者鞄、銀座タニザワのミニダレスと2つもあるのでナイロンで雨に濡れても汚れても気にせず、で膝上にしっぽり納まるサイズが気にいつた。ところでiPadだが、あの「風呂フタ」外すとこんなに軽かった?風呂はさっと湯を浴びてスカッと、ちま/\フタなんかするんぢゃないよ、でiPadは画面を曝すチョートク先生の芸風が正解なのだ、と改めて思ふ。風呂フタ外したら当然だが薄くて、このポーターの鞄の背のポケットにすっぽり納まる。これでバスも、坐れゝばMTRも膝上に鞄を置いて、その上でiPad眺めるのもしっくりくる鴨。週末、連休、休暇返上でご執務続くと鞄の買ひ替へくらゐしか楽しみもなし。
▼「偉パッド一型は、偉Pad体操ができます。ニ型以降は丈夫じゃないのでまっ二つ。それから偉Padにカメラのはいってるのはあたしはダメ。」とチョートク先生。確かにiPadにカメラを入れたならインターネットが見られなくする、とか。ネットが見られず写真がとれるだけのiPadは21世紀の写真乾板として評判になつたかも。