三月十八日（金）未明に香港政府から携帯のSMSに今晩、香港政府手配のCXで臨時便が２本あり、さすがに無料でなくHK$5,755で空港に直接集合か15時に新宿の京王プラザ集合でバスで空港へ、と。中国政府に黒警報対象地域に指定された内にアタシは在るが少なくとも放射線量は誰でも測れるので東電や政府が嘘の発表はできぬ、といふことを前提とすれば水戸で0.2μSv/hはアタシは「逃げよう」といふ気になれず。紐育往復のフライトで200μSv/hだの胃癌検診のレントゲンで600μSv/h「ですから今回はそれに比べ……」といふ論法をそのまゝあゝさうですか、とまでは安心しないのだが。放射能でも良性とか悪性もないか。核禍、国際原子力基準のレベル５（スリーマイル島事故と同レベル）と原子力安全保安院が発表。このレベル５はずっと前から海外マスコミではこのレベル、と言われていたことなのに……。今日は市の災害ボランティアの連絡ない様子。だが鉄道が再開される見込みなしで市街は静か。今日、地震災害後初めて！JR水戸駅の構内の被害がマスコミに公開されたが（福島第一原発以上のマスコミ統制か）、駅構内も商業ビルも被害甚大。線路もぐにゃぐにゃで再開のメド立たず。陋宅は地震被害は家屋のモルタル壁にヒヾが入つた程度で、あとは家財道具を片付ければ、で済むつもりでゐたが落ちついてよく見てみると池の水位が下がつてをり温水器も給水の水道管で水漏れあり。池には裏山から湧き水を引こうにも地震の影響なのか先考亡くなり山に手を入れなくなつてからの積年の変化なのか湧き水の流れも変はり雪雨もなければ湧き水も減る。かなり苦心してどうにか池に水を引く。温水器の給水は水道管の亀裂だが地震直後からの断水で気づいてをらず。水道が復旧してからも気づかず。温水器への給水の元栓止めると湯がつかえず難儀。陋宅の納戸や物置の片づけ。これ始めるといろ／＼出てくるから仕事捗らず。掘出し物は川瀬巴水の版画で「大坂天王寺」。銀座の渡邊版画店のもので今でも出てゐるが昭和二十年代のいろ／＼圖版の入つた匣にあり「巴水」の印（印刷に非ず）もあるので巴水生前のもので少し価値あり。旧制水戸高校の同窓会名簿（昭和15年当時）。卒業生の後藤田さんは富山県警の労政課長、だが住所は麻布。昭和40年当時の水戸の飲食店協会の名簿も貴重。今ではすつかり萎んでしまつたがかつての水戸の華やかな飲食文化の記憶。母とこの店はかうだつた、この店は火を出して……と懐かしむ。夕方もう何十年も歩いてゐなかつた市街の路地を漫ろ歩く。播磨屋藝談の初版本。すつかりコンビニがライフラインだがブンイレ、ローソンなどよりサンクスが元気でデイリーヤマザキは不足するパンの自家製造や弁当類で店員も「地震で大変な皆さんを応援します」の「頑張ります」の元気が凄い。老舗の魚屋に初鰹入荷、とあり晩にこの鰹と鮟鱇の伴酢。
▼香港の蘋果日報が日本の地震発生から初めて一面トップが地震関連でなく香港・澳門での食塩価格暴騰での狂つたやうな掃貨。大陸での物価高騰と香港でも日用品買い占めで「因為我們都是中國人！正當日本人在大地震中默默承受苦難之際……」と日本が被災地でも秩序あるのに対して、と嘆く。
▼春の渡欧で歌劇見物図つたＴ君、墺太利は核禍恐れ大使館機能をば大阪に移したお国柄、墺太利航空の帰路欠航で渡欧断念のところ独逸民顕の歌劇院は事務迅速、予約から3日後に切符到来のところダメモトで取消照会したところ電光石火すぐさま返信あり「今次貴国の災厄の前に何ら問題ナシ」で切符返送無用、既にカード口座に満額返金の処置の由。お見事。
▼「確率は70％」は利用価値あり、と思ふ。香港から日本に戻る前に震度６以上の余震の確率は70％といふのに一瞬、退いたが、70％といふのがミソで70％といはれてゐると覚悟はしてゐるが、その地震が来なくても「70％といはれてゐたのに地震がこなくて良かった」と安心で終はる。80％と言つてしまふと「80％の確率なのに来なかった」は予測に誤りと避難されようし60％だと「60％なのに地震が来た」でまた文句いはれさう。70％だと地震がきたら「やつぱり」で来なければ安堵、でちょうど良い。これから、うーん70％くらゐの確率ですね、は使はせていたヾかう。
@fookpaktsuenhkg: An important announcement from the publisher of The New York Times とメッセージ。ついに痺れ切らして「日本政府の原発事故発表は欺瞞」といふ報道か、と思つた、らネット版有料化への決定。ほっ。いや、有料化だ。
2011-03-18 23:07:28 via web
富柏村写真画像 www.flickr.com/photos/48431806@N00/
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