富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-06-20

六月二十日(水)朝は六時に起き早晩にジムで小一時間トレッドミルで走り一時間の有酸素運動。帰宅して軽く夕食。これでアルコール抜きなら理想的だが赤葡萄酒の残りがもう限界なのでグラスに軽く一杯だけ。我ながら理想的な健康生活。ブラック師匠が七日も禁酒する世の中ですから。
▼円安について。昨日のNHKのNW9では高値続けるユーロについてEU経済の強大化に対して円安=日本経済への不信感の一つは日本の少子化。将来的に日本の産業が弱体化する懸念があり、今の円安は長期的傾向になるのではないか?といった指摘あり。それに対してEUは人口が3.5億万人とかで今後も増加が期待される、とのことだったのだが今週号のThe Economist誌には巻頭記事で“Suddenly, the old world looks younger”という記事でタイトルの意味する記事の内容は英国など高齢化の進んだ=少子化の「古い」国々で出生率が上昇している、ということなのだが全体としてはEU新興国少子化傾向がありEU全体としては将来的に人口増加は期待できない由。マスコミの報道というのもいろいろ見ておらぬといけない。
▼中曽根大勲位率いる日中青年世代友好代表団が北京の人民大会堂胡錦涛国家主席と会見。中曽根さんと胡主席が笑顔で握手するのを雛壇に並んだ青年友好代表団(といってオジサンばかり)が見守る、ならいいが三分の一くらいの団員がデジカメで大勲位国家主席の二人の写真を写真撮影……は如何なものか。自分たちも報道カメラマンに撮影されている代表団なのだから姿勢正しているべきでは。小泉三世の街頭演説でも演説なんか聞いていないでデジカメで撮影に熱心なのも気になったが。
▼香港政府でヤクザな教育改革続けた教育統籌局。行政長官「自称政治家」Sir Donaldの近日中の「組閣」では教育統籌局長のアーサー王・李國章は香港教育学院の香港中文大学との統合で「従わないならレイプされるだけ」といった発言まで暴露されアーサー王の高圧的な姿勢に不信感高まり続投ならず実質的更迭と噂されるがアーサー王の腹心で、数カ月前に廉政公署の代表に異動となった前・同局常任秘書長の羅范椒芬が本日、辞職表明。教育学院の院長らの提訴により組織された教育学院問題に関する諮問機関は教育統籌局から教育学院の関係者らに具体的に政策に従うべく恐喝があったという点については、アーサー王の直接の関与は「証拠不十分」とし、訴えは不成立としたが、羅范椒芬の関係者らに対する言動について「たとえ本人の善意だとしても適当ではない」と指摘。羅范椒芬はこれに「不満」で抗議の辞任。自分の辞任で「香港の政治の奇形ぶりを知ってもらいたい」と嫌みたっぷり。めでたし。羅范椒芬といえば中産階級の失業率が上昇すれば「教員になればいいのに」と軽口を叩いたと思えば、董建華への不信高まった時に「若者が行政長官批判はおかしい。行政長官がいなければ彼らは教育の恩恵を受けられていない」と苦言。教員の自殺が二人続いた時には「自殺は一連の改革が元凶なら自殺者がなぜ二人なのだ」と発言したり、SARSの時には香港の学校に対して児童生徒の検温命じたことにインターナショナルスクールが従わなくても「インター校に通う家庭は水準が高いので検温など強制は不要」と言ってのける。その常識外れの発想は呆れるばかり。今回の教育学院の問題でも「これが理由で本人からは辞職はせぬだろう」と噂されていたが本人からの辞職願いでいちばんほっとしているのは行政長官Sir Donaldかも。

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