富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-12-10

十二月十日(日)気温も摂氏二十度下回り薄曇りの競馬日和。広州のO君家族が来港中で預かり物幾つかありHung Homのホテルに届け朝食ご馳走になる。尖沙咀の星巴珈琲で書くもの書き読むもの読む。昼すぎ沙田競馬場。年に一度の香港国際競馬開催日。ヴァースの2400m芝はOuija Board(十一月のBreeders' Cup一着、ジャパンカップ三着)が欠場。元香港ジョッキー倶楽部主席李福深氏の愛馬Saturn(土星)に賭けるが思いっきり最尾で優勝は英国馬Collier Hill(D McKeown騎手)。香港スプリント(芝1000m)は馬主W氏の新力升(Sunny Sing)が3.2倍の一番人気。単勝に思いっきりかけるが投票後に遭ったW夫人「せめて複勝に入ってくれれば」と言う。おいおい……馬主が複勝というのだから更に期待薄か……国際G1に参戦するだけでも立派、とフォロー。結果、5着で登り調子とは言え国際G1で優勝とはちょっと破格な香港馬Absolute Championが優勝。場内で香港の90年代に期待された見習い騎手・銭健明君をお見かけする。独逸中心に活躍していたが今も現役なのかしら。香港マイルはSize厩舎のArmada(Whyte騎手)が一番人気。The Duke(星運爵士)が18倍と期待薄だが絡んでくることは必至、と複勝でかなり買ったのだが、まさかのThe Dukeの一着とは……。三連単は1着(The Duke)、Armadaの2着までは良かったが6月の安田記念Bullish Luckが4着で3着には伊太利馬Romotiが入ってしまい、ありがちな1、2、4着。で香港カップ(芝2000m)。Stanley Ho氏の持ち馬Viva Patacaがパドックでやけに元気。これに賭けようと覚悟決めたが武豊騎手のアドマイヤムーンもけっこうな仕上がりで、この2頭に一番人気のPride(C Lemaire騎手、今年の凱旋門賞2着)で三連単。ちょっと自信あり。結果、Prideが一着でアドマイヤムーンが首差で二着、Viva Patacaは四着で、またしても1、2、4着と不運。3着には昨年の香港カップ優勝のVengeance of Rainが食い込む。武豊はLemaireに負ける。尖沙咀のジムのラウンジで書くもの書く。晩に中環の?記で昨晩の10名に更に2名が加わり12名で一卓を囲む。葡萄酒7本は壮観。?記での食事は「何を今さら」の日本人観光客に有名な食肆で、だがかなり料理も厳選だったが、予め注文の際に「ちょっと珍しいものを」と頼んだものだから?記らしい「半年後には消滅しているであろう」創作料理を二皿供され、さすがに「いただけない」。かなり皆さん美食家なので羊肉?など定番の冬の料理を加えるべきであったと反省。最後に腹をおちつけようと食した糯米飯に加え雲呑麺供される。?記で雲呑麺?と驚くがもともと路傍の大排档であった店であるから雲呑麺など定番であったはずで「さすがお見逸れしました」の雲呑麺。斉藤さんに聞いたプレスの発表によると武豊君が水曜日のHappy Valleyでの審議となり6日間の騎乗停止の由。但し騎乗停止は12月25日からで全日の有馬記念でのディープインパクト引退には騎乗可とか。ところで沙田の競馬場で昼間っから赤ら顔に大きな帽子かぶり葉巻くわえて年代物のライカを腹に載せたディープインパクトな印象の御仁あり。成沢さんやSさんらによるとJMという英国の競馬ライターだそうで国際レース取材では有名人だとか。そんな話題もこの競馬仲間の間では当たり前のように「何でも尋ねて」だから面白い。?記の皮蛋がかなり皆さんにウケてお土産で半ダース単位で求められるが皮蛋は検疫は必要? 昨晩に続き二更にFCCのバーで今晩は八名で葡萄酒2本、といっても余は睡魔に犯されほとんど寝てしまう。葡萄酒を飲むとなぜ眠くなるのかしら。

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