富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-12-01

十二月朔日(金)Z嬢が九龍で建築中のビルの火災をR-D1sで撮影。写真撮影はもう数十年自動焦点であるから、まさかZ嬢思いっきりピント外すがエルマリートとR-D1sはピンボケ写真も味があり(ジオラマ撮影風に画像処理)。早晩に按摩。まだ半袖Tシャツの人も街中に多いが十二月となり少し涼しく日が暮れるのも早い。この季節初めて焼き栗を路上で購う。帰宅して久々にドライマティーニ飲む。ドライマティーニに一つ、二つ焼き栗もまた好し。
▼余には何等関係もない話だが香港の通信寡占企業PCCW売却巡り新嘉坡上場の親会社PCRDが保有するPCCW株を同社会長の「李嘉誠の次男」Richard坊やに売却の可否問う株主投票が昨日実施され末端株主の76%だかが反対票投じ売却否決。半年ほど前に「李嘉誠の次男」所有するPCCW株を投資家梁伯韜のファンドに売却する話が顕になり、梁伯韜はファンドに李嘉誠参加の基金が加わっていることを公言。Richard坊や日頃確執が噂される父・李嘉誠の算入に不快の由。で豪州の銀行や米国投資会社などもPCCW買収に名乗り上げ、PCCWの株の四分の一だか所有する中国網通も売却に積極的だったというが先月廿九日の英Financial Timesがトップ記事でChinese official scuppered PCCW asset saleと見出しで「PCCW売却につき国務院香港マカオ弁公室主任の廖暉氏が動き売却阻止」を伝える。その翌卅日(昨日)にこの「顔の見えぬ」末端株主の売却否決。余は背景はわからぬがキナ臭きことだけは確か。ところで従来こういう政治絡みの経済画策あらば信報読めばかなり確かなことつかめたものが今ではこの李嘉誠の次男に買収された信報は今朝の紙面でも二面に「Richard Liが再び経営権掌握」と情けない提灯記事モード。また有料テレビ網now所有のRichard Liが信報買収したことが香港ではメディア寡占でメディア監視条例だかに抵触のはずが政府側の「見て見ぬふり」だとか。
▼中国政府は国内で個人がブログ開設する際に実名での登録を義務づける措置を近く実施との由。メディアなど言論締め付け強化の中で「登録者急増するブログでの匿名発信を禁じることで市民の情報発信についても規制を強める狙い」(朝日)の由。御用団体の中国インターネット協会の理事長は実名制導入の理由として「個人のプライバシーと公共、国家の利益のバランスをとるため」と説明。ブログに書き込まれた虚偽の情報などにより、個人の権利が侵害されることを防ぐ、とは笑止千萬。「ブログに書き込まれた真実の情報などにより国家の権力が侵害されることを防ぐ」のが実際だろうに。ネット上で実施の世論調査では回答者の7割以上が実名制に反対。「少数の人間の犯罪行為のために多数のネット利用者に影響を与えるべきではない」という意見は真っ当。ちなみに中国のブログ登録者は昨年末の1.6千万人から年内に6千万人を突破し来年は1億人!に近づくという。
▼劇作家の木下順二氏逝去(十月卅日)。まさに戦後民主主義の終焉の時代に相応しい大御所の他界か。順二の「夕鶴」などかつては戦後の良心の象徴であったものが偽善的に見られるのは例えば非核三原則が保守から左翼まで「前提としての通念」だったものが壊れるのと同じ。