富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

一月二日(木)曇。風邪ひどくC医師の診断受け終日臥床。薬にて昏睡の如く眠り入り読書もできず。
▼一条さゆり嬢、尖沙咀の「銀座」にての女将稼業、一度訪れご尊顔に拝したいと思っていたら先月末を以て辞 職。事の経緯は日記に。 給料のことでさゆり嬢の気配りが裏目に出た感じでまた広州に戻るそうな。店側にしてみたら蔡瀾氏の口利きでさゆり嬢傭えば店に華も添えられるし客も誘える という魂胆でさゆり嬢を女将にしてみた、と。いずれにせよ一条さゆりほどの才媛、一軒の海外にありがちな高級日本料理屋の女将に囲われる身柄ではなく自由 人として振る舞ひ、その空気を人々に授けることのほうがお似合い。
▼SCMPによると聖誕節Eveの晩の路上に投げ捨てられたゴミが23屯に対して「僅か」6屯だったことを 政府成果として宣ふが尖沙咀周辺だけで31万人!の人出があったとすると一人あたり19.4gのゴミを捨てたことに。何かと物議を醸す董行政長官の妻この ゴミ散乱を見るに見かねてボランティアとして早朝の清掃活動に参加。公共心もつ美談になるはずが「何かといえば口先で非難ばかりする人が多いが自分が体を 動かして公共のために働くことが大切」などと宣い政府非難をする人士への揶揄か、と逆に非難される。
▼年頭を三勝で飾ったSize調教師曰く「馬たちはみんなよく走った、馬が勝つ可能性があるレースで勝って いる」と当たり前のことだがきちんと馬の特性を理解し実力に見合ったレースに参戦させ馬を気持ち良く走らせば結果は必然的にいい、といふこと。特に Grand Delightの場合、12月15日の香港国際レースでの香港マイルブービーという結果でスタミナが疑問視されたがSize師曰く来港前にこの馬が豪州 のマイル競走のG1で優勝しているためずっとマイル馬と思われていたが香港の層の厚いマイル競走にはこの馬が立ち向かえず1400mが理想的で1200m でも大丈夫ということ、と。企業経営であるとか人材活用のお手本の如きSize師。