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九月二十日（木）曇。いしだ壱成君に続きカルーセル麻紀嬢（58）が大麻とコカインを隠し持っていたとして逮捕される。美しき女性を男用の独房に拘留するは警視庁の人権侵害、いしだ君との接点指摘され「共通の知人」が誰か気になるところ、築地のＨ君とのやりとりで余は大物タレント姓Ｙ名Ｓ君かと察す。カルーセル麻紀嬢といえば芸能界きっての才媛、たかだか大麻とコカイン程度で逮捕するは野暮、いしだ君にせよ芸人は芸に秀でれば細かい事に拘るべからず。先日のSMAP稲垣吾郎君失態にしても「芸能人であるまえに一社会人として……」などと語るが我々が芸能に期待するは常識と平凡にてちまちまと生きる市井の衆にはできぬハレであり芸能人が社会人などという範疇で括られるようでは芸に面白みなく困るのである。最近はワイドショーなど市民という名の芸に秀でぬ衆を代表し芸能人を糾弾するが以ての外。芸人は遊ばせ狂わせその芸を楽しむことこそ民衆の楽しみなるものを。ふと昨日日記に綴りし「写真」、アフガンの渇ききった山の岩場を走りゆく装飾キラビやか見事な意匠なるバスもアメリカが攻撃すれば木端微塵に吹き飛ばされるのかと思えばタリバンの仏像遺跡破壊を暴挙とするならこのバスも破壊せぬこと。攻撃先の歴史的財産はすべて蒐集し大英博物館送りにしそれから攻撃したかつての英国は悪魔か良識人か小生には解らず。