富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

アンソン陳方安生政務司司長辞任

1月12日(金)曇。香港の良心が如く扱われし陳方安生政務司司長突然辞任表明す、良識と知性があらば今の状況ではとても尋常に政務など司れまひ、かつての英国植民地政庁のエキスパアトにて殊に末代総督パツテン君の抜擢により布政司、返還式典では深紅の洋装にて左右に陣取る英国と中国が丁度真ん中にて目立ったが、あの立場がつまりそれ以降の中国香港での彼女の難しい立場を象徴せしわけで、董建華の無節操な従京ぶりに理性的に対処すればするだけ親英と思われ、心労酷き様は何度か花園道を専用車で往来する専用車の硝子窓に映りたり、かつての英国領からの信智ある同僚を除けば梁愛詩だの梁振英だのと野暮な連中との談判、北京に喚ばれ無節操にも本人の董支持を勝手に表明されればもはやこれまで、安生あれ。九代目沢村宗十郎逝去の報、築地のH君より、古典の狂言復活にかけた紀伊国屋、八代目亡き跡はもはや藝脈も絶へしは延若を失ひし事に勝るとも劣らず、南無。一葉日記読む。