富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

1月13日(土)晴。朝、風邪の直りは確かかと疑いながら寶雲道を往復走れば、商社Nのお二方に遭い、縁姻石の辺りは旧正月をひかへ道傍の花壇まで木くず枯葉を掃除進みし光景、春近し。午後、週刊香港は新連載企画の初稿を呻吟、今回はマクラホース総督に纏る香港社会資本についての随筆。靴磨、爪磨……日がな午後。陳方安生の辞任、新聞熟読、『信報』にて曹仁超が「投資者日記」で曰く「昨年九月の陳太訪京いらい市場は既に心理上準備ができていて辞職の急の影響受けず」恒生指数は204.65點の上昇と安定を見せてたが北京の好みは梁愛詩、曹は梁小姐を名指しこそしないが海外で評価の低い人選がなされれば市場は敏感に反応するだろう、と、正にその通り。陳太の辞職で香港の良心は民主派の存在、『信報』と譲って『蘋果日報』の言論の自由、それにいつまでBBCが看られるものか、ここが焦点か。朝日新聞は鵜飼特派員電で「一国二制度下での香港政府による統治は堅調に進んでおり辞任による大きな動揺はなさそう」と述べているが辞任で大きな動揺はないにしても一国二制度下での香港政府による「統治」が「堅調」か首を傾げざるを得ず。「統治」どころか「自治」すらなき幼稚な行政組織に過ぎゃしないか。週刊香港の新連載、マクラホース総督絡みの文章に呻吟。夕方、神州古書にて香港賽馬サイトのフジヤマ館長に頼まれし1972年の香港ダービー時の馬票や馬券など購入。文華酒店にて注文せしケーキを受取り太古城のM氏宅、Moet & Chandonで始まり越乃寒梅金無垢をいただく。