富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

馬場あき子「黒川の祭りと四季」

癸卯年四月二十日。気温摂氏17.0/26.9度。晴。

古書肆・股旅堂の目録(第27号)1年ぶりに発行でそれが届く。全4749冊(324頁)の陳列は圧倒的。そのなかでお宝は“ガマ将軍”南喜一(元ヤクルト会長)旧蔵の「直筆原稿「玉の井物語」玉の井人身売買・私娼解放運動資料ファイル3冊(50万円)で目録にも9ページに渡り緻密な資料データ掲載あり。熟読。

黒川能の世界

馬場あき子、増田正蔵、大谷准共著『黒川能の世界』(平凡社、昭和60)読む。黒川能の東京公演の一つ、昭和11年9月の観世能楽堂での公演は能楽書院創業30周年の記念事業で能楽書院主宰の斎藤香村は鶴岡の出身であること。余談だが大相撲の横綱柏戸が黒川の出身であること。

黒川へは行かぬ方がよい。みな黒川に淫する。(表章

この書籍のなかでもとりわけ馬場あき子先生の「黒川の祭りと四季」は名文。ルポルタージュ文学として一つの大きな物語の世界の叙述。先日から数回、読み直したほど。

社説:保険証の廃止 見直しは今からでも遅くない : 読売新聞

現在、何ら不都合なく使えている保険証を廃止し、事実上、カードの取得を強制するかのような手法が、政府の目指す「人に優しいデジタル化」なのか。

読売新聞が政府を叱るといふ事の重大。