壬寅年十二月初八日。気温(水戸の最低)摂氏▲1.5/10.4度。曇のち晴。東京駅の恐ろしいほどの人混みを抜け家人と三菱一号館美術館。昨日iPhoneを11から14に乗り換へしてうっかりgmailのリカバリを忘れてゐた。今日の美術館の日時指定入場券(QRコード)がメールで届いてゐたのだがgmailのリカバリには紐つけしてゐる他のディバイスでの操作必要。それが手元にない。美術館のフロントで事情話すとそこでは網上でのチケット販売について何も操作できないので一旦入場券を購入して今日の夜12時までなら指定券キャンセルできると説明あり。面倒くさいが致し方なし。すると説明してくれた受付のお兄さんが「あ、すみません、スマホでブラウザ立ち上がりますよね、ならばこちらの美術館のサイトからチケット発売でチケット購入記録を見てもらつて」と。確かにさうだ。慌てゝはいけない。冷静に考へれば対処法はあるのに。
Félix Vallotton “noir et blanc” au Musée de Bâtiment Mitsubishi n ° 1
黒といふ色がこんなにさまざまなことを語るなんて。隠してゐない。むしろ影のなかに全て語つてはいけないことを暴露してゐる。
午前10時20分くらゐに入場して正午まで参観してゐた。丸の内から鉄道の高架を潜り鍛治橋通りから日本橋へ。高島屋。銀座線で浅草に行く途中、田原町で下車して合羽橋。欲しいものは「日本酒を8勺で量るもの」。8勺の徳利にお酒を注ぐのに一升瓶から直だと軽く溢れてしまふ。今はメジャーカップを使つてゐるが味気ない上に8勺が量れない。150ccではない。180x0.8だから144ccなのだ。合羽橋の商店街はほとんどの店が昨日で年末の営業終了。今日開いてゐるのは刃物、包丁を専門に扱ふ店ばかりで成るほど海外からの旅行者が包丁を吟味して購入してゐる。料理人から素人まで、まぁ外国人ばかり。日本製の包丁、ナイフは上質な上に円安なのだから。辛うじて一軒の三起堂といふ調理用品店が開いてゐる。「酒たんぽ」でウチにも1合並々のならあるが、こちらでは「1合(0.8)」と、まさに8勺のものがある。これを購入。合羽橋の交差点から六区を抜け浅草寺。参拝。仲見世はまぁコロナ前のやうな混雑でとても歩いて抜ける気になれず。かうでなければ浅草ぢゃない。並木藪蕎麦。さすがに年の瀬で午後1時半過ぎだつたが20人ほどの行列。致し方ない。
鴨南蛮のヌキで日本酒(菊正宗)熱燗二本。花巻そば。風もなく日差しがあれば少し暖かで(気温摂氏11.8度)浅草から田原町、稲荷町の路地を歩き上野。今日は青春18きっぷなので各停でグリーン車のつもりだつたからまだ席もあつて良かつたが午後遅くでも常磐線の特急はひたちもときわも満席。年の瀬で帰省ラッシュのやう。