端午節。気温摂氏15.2/24.3度。朝は晴れてゐたが宇都宮の方から東に雷を伴なふ雨雲がやつて来て昼ころに驟雨と雷鳴となるが予想より空振り。昨日は前橋でかなりの雹が降り今日は宇都宮でも。宇都宮に住んでゐた水戸出身の知己が宇都宮の雷なんて水戸では経験したことのない大きさと頻度だつた、と。
アタシの育つた京成百貨店西口商店街の狭い通りが(百貨店跡地に)新市民会館建設でこんなになりつゝある。この角は果物の保定で久松酒店、洋装ルミエール、京成西口、館野商店、宇野理容店、大沢鶏肉屋跡はセイジオザワご愛顧の蕎麦の萬庵、安藤商店跡は貸しレコードの黎紅堂と貴金属の清水、宇野さんと一緒に対面に移つたハンバーグのれんが家、中華の新興楼と角は風呂桶の桶甚。それが全て更地である。
古書肆股旅堂より年二度発行の古書目録が昨日届く。ご亭主が一人で編集の目録は288頁で全4740点。昭和29〜30年に発行された『東京案内』(黄土社)6冊揃ひ(4万円)なんて垂涎もの。昭和30〜40年代のピンクサロンチラシ数十枚とか当時のどんな好事家だつたのか。講談社編集者だつた白川充さんの昭和37〜60年の性風俗資料ノート等24冊(25万円)なんて蒐集家のコレクションにするより公共機関が残すべき。トルコ協会新報創刊号(昭和38年)2万円も素晴らしい。トルコ風呂業界新聞で一面トップ記事は「ミストルコの品性向上に教習所を建設」である。伊藤文学編、装丁は内藤ルネの『心が砕けてしまいそう』(昭和53年)は「親・兄弟にも言えないこの苦しみはなんだ」といふ同性愛者手記を集めて。この目録を読んでゐると地下本とかずらりと並ぶので『奇譚クラブ』や『裏窓』なんか真っ当な書籍に見えてくるから。目録を眺めてゐるだけで楽しいのだが「諸事情により」……それは恐らく股旅堂ご主人の体力なのだらうが今年12月の目録発行は休止で次号は来年6月つまり1年後の由。
▼家人に浅間山荘が香港の大嶼山のあの校長の正生書院の教会の所有になつてるって知つてはつた?と驚かされた。録画しておいてくれて、それを眺める。
(テレ東)NEWSアゲイン「浅間山荘事件から50年~連合赤軍とは何だったのか」(YouTube)
正生會(こちら)は基督教系の慈善団体で大嶼山には麻薬に勤しんでしまつた十代の若者を収容して更正する正生書院あり。陳兆焯校長。大嶼山で開催されるランニングイベントに正生書院の諸君らがヨレ/\のランニングシャツとズッグ靴で皆で参加してゐたのが印象的であつた。
正生書院財困|僅剩5個月營運資金 教師自願減薪推助學計劃救亡
2年前に運営資金枯渇といふ報道あり。浅間山荘もコロナ前の所有であつて疫禍で浅間山麓まで若者が挙つて合宿に来られるはずもなし経営的にも困難になつてゐるだらう。
▼明日は六四である。