昨日の台湾選挙結果で香港は「台湾ショック」のやう。蔡英文が当選の演説の中で「我們一起守住了這塊自由的土地……相信全世界的民主國家,以及很多的香港朋友,都會為我們今天的決定感到高興」なんて言及するものだから余計に刺激あり。「香港的朋友,你們看到了嗎?」と。大公報が1面トップで叱るのはアンソン陳方安生らが組織する何某基金の援助で中学生の弁論大会あり自由闊達な主張を!が「泛暴」助長と。
中共は人民日報の4面隅にベタ記事で台湾選挙結果載せるが選挙結果の上に中央政府のコメントである。
台湾问题是中国的内政。无论台湾岛内局势怎样变化,世界上只有一个中国、台湾是中国一部分的基本事实不会改变,中国政府坚持一个中国原则、反对“台独”、反对“两个中国”和“一中一台”的立场不会改变,国际社会坚持一个中国原则的普遍共识不会改变。我们希望并相信国际社会将继续坚持一个中国原则,理解和支持中国人民反对“台独”分裂活动、争取完成国家统一的正义事业。
大公報は台湾選挙結果を4、5面で特集。批判で躍起になつたつもりが実に精緻なものでグラフィックも美しい。2018年の統一地方選挙で民進党は壊滅的な大敗が今回の選挙では総統選は国民党・韓国瑜は新竹と苗栗の北部両県と花蓮、台東の東部で過半数制しただけ(地元の高雄も落としてゐる)。西部は台中から南がすべて緑になつてしまつた。立法委員選でも国民党が過半数とれたのは有力候補のゐた台北市、桃園市など有力現職善戦の選挙区のみ。
これだけの政治的地勢変動が全て林郑に起因してゐる。中共にとつてはまさに千古罪人であらう。
その林鄭といへば台湾選挙は気にならぬふりか11月に黒衣の何者かによつて可燃液体かけられ火をつけられ大火傷の市民を見舞ひ(これも依然として犯人捕まつてをらず)夜は外交部特派員公署の新年会に参加。これで香港が良い方向にむかふとでも思つてゐるのか。
本日、農暦十二月十八日。日曜日の朝なのに路線バスが(今は須磨帆アプリですべて掌中で見通せるわけだが)10分も始発から遅れてをり何ごとか?と思へば銅鑼湾のヴィクトリア公園から東海底隧道潜り九龍東へのマラソン大会が早朝から開催されてゐた影響。アタシも15Kだつたかで出たことのある"RunOurCity"といふ催事で大型のロードレースは反修例風暴以来初めての実施。今回の行事は広東語のタイトルは〈十卜跑友〉といひ 十卜(sap pok)は今様のネット俗語で英語のSupportの諧音。時節柄"RunOurCity”も「ランニング愛好家をサポート」も意味深だが当然のやうに参加したランナーは黒衣やさまざまな主張の仮装など多し。テレビのニュースを見てゐれば黒衣の若者の抗議活動に「香港でまた?」と思へば伊朗のテヘラン。マラソン大会で民主化など訴へながらは今朝の〈十卜跑友〉かと思へば曼谷で野党・新未来党支持者らによる反政府抗議を制限多いなかマラソン大会で実施。さうしてみると〈時代革命〉といふスローガンは強ち誇張ではない。
▼あれから2週間経つても未だに「なぜ本当に成功したのか」と信じられぬゴーン逃亡劇。で、これは可笑しい。もし実現してゐたら……。
ゴーンは新年の飾りがあるホテルのロビーで2人の外国人男性と会った。その少し後に休暇で同ホテルにチェックインした安倍晋三首相ともう少しで鉢合わせするところだった。