富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2017-12-02

農暦十月十五日。週末土曜恒例で官邸執務室で残務整理。快晴。普段から「テレビは見ない」と言つてゐるアタシはそれは事実だが「見だしたら止まらない」クチでテレビ敬遠してゐるフシもあるが知己から契約途中の「海外から日本のテレビ見放題」のシステム譲り受け自宅に持ち帰り繋いでみたら安定してよく映り、つひ1時間テレビの前で体育館坐り。これはまずい、と久々にビクトリアハーバー沿ひにジョギングしてジムへ。夜は脂ののつた豚肉と蓮根、里芋を無水鍋で煮炊き。テレビ見ても土曜夜なのにドリフもひょうきん族タモリの今夜も最高もなく何だか知らない芸人ばかり。志村どうぶつ園でシンガポールの中心部にも生息する野生のカワウソは建国後1970年代の都市環境の悪化で一旦は絶滅の危機だつたが水質汚染改善に取り組み生態環境を整へ繁殖を促した結果、天敵もゐないことで安心して暮れせる……とシンガポールの話だと何だか国民に対する民政と同じことか、と思へてしまふ。肉眼に比べiPhoneでは写りきれないが十月十五夜の月が見事。
今上天皇退位が2019年4月30日と皇室会議で決まり5月1日にプリンスヒロ即位で改元。これについて畏友・久が原T君の指摘が興味深い。

平城天皇以来、剣璽継承による「践祚」と大礼挙行の「即位」とは分けて考える以上、正しくは「即位」ならず「践祚(受禅践祚)」だろう。加えて、皇位の空白は避けるものだが、即日の退位/践祚でなく両儀が日を跨ぐ意味は如何。

御意。昭和の先帝崩御の折も一月七日当日に剣璽継承による践祚の儀あり。親の逝去だけでも慌たゞしいなかでも正式に剣璽継承が必要とはさすが大変だ、この継承なくしては皇太子とて天皇になれぬシステムに驚いたものだが即位は今上さんは先帝大葬後に喪が開けて1年余経つてからの大礼挙行で正式に即位されたが(タイ王室もプミポン先帝崩御で同じやう)プリンスヒロとて即位大礼が先ならT君の指摘通りきちんと剣璽継承の践祚とすべきで日を跨ぐなら半夜三更に日を跨ぐ形で先帝退位と践祚とすべきか。