富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Harnsteine患ひHospitalisierung

fookpaktsuen2017-09-04

農暦七月十四日。先週土曜日に病院でC医師にこのまゝ入院もありといはれたが週明けまでは鎮痛剤服用で自宅で休養してゐてもいゝが週明けに必ず泌尿器科の専門医の診察を受けることと念押されてゐたので今日はそのつもりでゐたが朝イチは何でもなかつたが仕事に出て小用したら尿がかなり真っ赤で明らかに血尿。1時間ほど今までみたこともない黒に近い濃茶色。養和病院の泌尿器科に来ると予約なしでもちょうどY専門医が空いてゐて診察を受ける。先週からの痛みはC医師からの紹介状に詳しくY医師も追つて確認するまでだつたが採尿のサンプルを出すとY医師が「こりゃずいぶんと濃いな」。泌尿器科の医者にさういはれては簡単には済まないやう。検尿、血液検査は先決として、あれ、これと検査の手配をいくつかの部局に連絡をとり依頼書を書くY医師。そこで昼になりY医師はまた後で、と診察室を出て検査入院手続きの段取りだが診断の直後から猛烈に膀胱から尿道に痛みあり立つこともできず。それでも看護婦はG階まで降りて入院手続きは自分で、といふので歩けないといふと車椅子用意するから、といふ。こんな激痛で車椅子で蘋果日報の記者らが外に屯ろする表玄関に出られるか。入院手続きなど書類を担当者が持つてきてよ、と言つても大組織病で融通きかず。オフィスからちょうどKさんがスマフォの充電器やノートブック、カーディガンなど持つてきてくれ代理で入院手続きしてもらふ。その間、Y医師の診療室の寝台で横になる。いつ以来の入院かしら。2014年だかに結石だつたか。入院と病室は嫌いぢゃない。採血、検尿。今日はなんとかかんとかの検査で明朝のCTスキャンはわかるが、そのなんとかかんとかがわからない。麻酔して簡単な手術だとY医師が言つてゐたが、誰彼の話をまとめると尿道から内視鏡で尿路、膀胱から睾丸までを検査して結石があれば砕き尿と流れるやうにするらしい。この手術がきつかり17時から。何度か経験してゐる全身麻酔だが、いつも「いつ眠りにおちたか」わからぬまゝ気づくと全て終はつてをり今回もそれ。結石がみつかり尿路がかなり荒れてゐて、ひどい出血だつたとY医師。癌など深刻な心配不要と。1時間半ほどで病室に戻る。結石が出るのを促進させるらしい点滴を打たれ休養。強い尿意あるが尿は出ず。痛みは睾丸から尿道にかなり移る。家人が洗面道具と読みかけの書籍届けてくれる。絶食のまゝで朝六時半から15時間はさすがにきついが空腹感がふしぎとない。夜の9時すぎに看護婦が「食事は済んだ?」と聞いてきて「まだだ」と言つたら「あ、ごめんなさい」で遅めの食事は雪菜肉絲湯麺。24時間好きなもの食べられるのだから日本の病院では考へられぬ。もう今日はこれで終はりかと思つたら担当のY医師が夜の23時すぎに診断に。午前中も診断してゐたわけで医者とはいつたいいつ休むのかしら。夕方以降一度も小用がないといつたら激痛でも一度は無理して尿を出さないと余計につらいといはれ辛うじて100ccほど摂ると色は多少濃いが血尿ではなく安堵。病室のトイレを出るとY医師も看護掛と一緒に待つてをられ恐縮。ほのかに上等な葉巻の芳しい香り。

安倍晋三政権は北朝鮮の脅威に関する国民の不安をあおってきた。今さら政策の「目標を変える」といっても、世論を納得させるのは難しいだろう。だが、米朝武力衝突が起きれば、日本は、米国の報復によって「勝つ」側に立つ前に直接大きな被害を受け、国土は大打撃を受ける。北朝鮮に武力を使わせないことが事の本質であることを忘れてはいけない。(柳澤協二)