農暦三月二十三日。曇。春の風邪ぎみ。いつもすぐ病院に行くが今回は薬に頼らず治そうと思ふ。鼻水も痰も腹瀉も悪いものを身体から出すと思へば無理にそれを止めてもいけない。香港政府の選挙管理当局から郵便。何かと思へば先日の行政長官選挙で開票所で当局のノートパソコン2台が盗難にあひ香港の全選挙人情報が第三者の手に渡つたといふ件についてのレベルの低い釈明とお詫び文書(こちら)。そもそも普選も実現できぬまゝ実質は中共欽定の御用選挙で、それを開票所に選挙権もなき選挙民の情報をば現場に持ち出したのか呆れるばかり。この選挙人情報には行政長官選挙で投票権もつ選挙人の情報も含まれるため、投票で接戦になる場合など票読みにデータ使ふ場合に備へての情報持参か、といふ噂もあり。いずれにせよ呆れて言葉もなし。個人情報といへば最近気になるのが個人情報保護は大切だが「個人情報保護=個人のプライバシーには一切触れない」と誤解している人が多くて困ったもの。浅き知恵の配慮で「なんでこんなことまで業務上必要なのに尋ねない、情報を得ないのか」がわからない。早晩に尖沙咀。Ashley Rdに入ると2年は寄つてなかつたがJimmy’s Kitchenの九龍店閉業で貸店舗になつてゐるのには驚いた。この老舗の西洋料理屋は中環の本店は残つてゐるが中環の店は何度か不愉快な経験あり、それに比べスタッフの愛想よい尖沙咀の店は好きだつたので残念。Jimmy’s Kitchenのバーで家人待ちドライマティーニのつもりが当てが外れ近くのWinestubeへ。美味いドイツビールとソーセージなどドイツ料理の老舗。話好きの女将が話しかけてきてJimmy’s Kitchenのこと尋ねると2ヶ月くらゐ前に閉業の由。香港にしては珍しく老舗の飲食店多いAshley Rdで、このドイツパブも開業35年だとか。他にインド料理のゲイロード、飲食店で「タベルナ」とはこれ如何に?の意太利料理のタベルナ、日本料理の大阪がある。文化中心。晩遅く日本映画『聖の青春』見る。松山ケンイチの見事な浮腫みぶりも大したものだが羽生善治役の東出昌大もよく似てゐた。脇を固める役者のまぁ上手いこと。
▼今は北朝鮮ではなく、米国が「瀬戸際外交」をやっている。戦争のリスクで相手を威嚇し、望む譲歩を引き出すというものだ。だが、瀬戸際外交には前提として(1)相手が譲歩する見通し(2)譲歩が得られず武力行使を行った場合の結果に対する見通し−−が必要だ。見通しもなく武力を前面に出して成功した例はない。(柳沢協二、毎日新聞こちら)
@fookpaktsuen: 「共謀罪」実質審議入り 晋三「テロ対策へ成立必要」、野党「日常が監視の対象に」 こんな法律でテロが防げたら噴飯ものぞよ。 URL URL