富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

週末東京その①

fookpaktsuen2016-11-12

農暦十月十三日。機中での朝食の提供も寝続け朝五時半だかに羽田着。LA便だかも到着で羽田国際線は本当にお盛んなことで。モノレールで浜松町。富士そばで「かけ」啜る。タクシーで鳥居坂国際文化会館。朝七時前で部屋もなければ図書館も開かずロビーのライティングデスクで書きもの。雲一つなき快晴。六本木ヒルズまで散歩して蔦屋書店。レスリー=キーの写真集など眺める。大江戸線で新宿。西口の常圓寺。墓掃。青梅街道の大ガード潜りほてい屋。メンズ館で蝶ネクタイ一つ贖ふ。丸ノ内線で赤坂。砂場。昼前でまだ空いてゐる。南蛮吸ひ、つまり鳥南蛮の「抜き」を肴に昼酒は菊正宗。あんかけうどん。昼で混んできてお椀に傾げた頭を上げて相席なつた客の顔を見ると秋元康とは。塩野で菓子贖ふ。鳥居坂に戻りスーツに着替へ大江戸線で再び新宿。西新宿の某ビルホールで開催の会合に参加。末席を汚す。晩に麻布十番に戻り某氏と天ぷらよこ田。ご亭主に「初めてでいらっしゃいましたか?」と尋ねられ、食べ方の作法指導の防御線に「いえ、数年前に。二度目です」と答へたが「それじゃ間も空いてますでせうから、また一から説明させてもらひますね」と相手の方が一前上。この相変はらず説教の元気なご亭主の芸風、これが煩いと思ふ客も少なくないが私には面白い。帰りがけにご亭主曰く「今度は間を空けずに来てくださいね」で、頻繁に来れば説教を聞かなくてもいゝといふことか(笑)。奥麻布のバーHに飲む。前回葉月に飲み損ねた奥新川のモルト原酒いたゞく。
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