富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-10-24

農暦九月廿四日。周末遊んだぶん朝から忙殺されるが、それでもやはり休んだ分は体力が復り精神的にも楽ではある。
来ぬ秋に疲れ果ててはカルバドす
▼アジアは台湾とインドネシアを除けば一党独裁か強権政治しかないことがつくづくよくわかる。戦後も昔からシンガポール李光耀、マハティール(マレーシア)、スハルトインドネシア)、蒋介石蒋経国(台湾)、マルコス(フィリピン)、朴正煕(韓国)といつた独裁強権であつたが今の各国領袖のレベルの低さを思ふと、戦後の彼らは悪い部分もあるがかなりマトモ。それが今では晋三は自民党総裁任期延長で長期政権化し、韓国も朴槿恵が大統領5年任期の再選を企図(これは失敗しさうだが)。中共習近平が「党の核心」だとか宣ひ出して中共一党独裁とはいへ政府首脳の68歳定年の延長を図る。北朝鮮中共、越南が一党独裁なら、他の国の最近は晋三、朴槿恵、ドゥテルテ(フィリピン)、ナジブ=ラザク(マレーシア)などかなり変な政治家が強権を握り、タイも軍政で国王逝去でどうなるか。台湾とインドネシア的に上手くいけば良いが、さうでなければ結局のところアジアでは強権でも李光耀やマハティールのやうな「まだマシ」な有力な指導者による国家経営しかないのか。そこでは人権や自由、民主制度も多少の制限を受けるが、それに甘んじての平和。イヤになるが、それしかないのかもしれない。
▼香港の政治状況もひどいもので(あまりに醜悪で日記に書く気もしないが)立法会では若手の新人議員二人が就任宣誓で香港独立だの喚いたことで議会は紛糾。この議員就任につき司法審査となつたが、これで香港の裁判所が政府による議員不承認を否定した場合、その解決は中共全人代常委に委ねられるのだから最悪。結局のところ香港の中から政治を搔き乱し中共の介入を招く自業自得。香港でも政治的信条の自由は守られるべきだが現状で立法会の議員に立候補したのだから現状は甘んじて受け入れ、それがイヤなら立候補せず在野で活動すべき。一定の支持があり立法会に当選したからといへ香港独立だとか立法会で騒いでも致し方あるまいに。