農暦五月十四日。土曜で朝、驟雨。官邸で書類整理。夕方、FCCで早酒で新聞読み。久々に蘋果日報を紙で読んだら何だか薄いな、と思つたら元々は別折だつた芸能と副刊が合体してゐて紙面も少なめ。
▼昨日、英国のEU残留か離脱か、を書いたがEUなるものについてしっくりわかつてゐないところ、今日の毎日新聞で浜矩子先生がドイツのショイブレ財務相のEUについてのパラドクス的発言を引き見事に突いてゐる。英国が残留しても離脱してもEUが良い方向にいかないだろう、それをこのドイツ人のオトーサンは英国離脱でも厄介払ひできたで統合深化に前のめりになるな、返す刀で英国にも出ていくなら覚悟を決めろ、離脱した上で特別優待など期待するな、と。それを受け「天邪鬼で捻くれ者、言ふことを聞かぬ妥協知らずの一本気、この異分子を抱き留めるだけの懐の深さなければ泛欧州的共同体など絵に描いた餅」と浜先生。浜先生の思ふところは英国は離脱が自然体、そもそも加盟が間違ひ、さらにいへばEUといふもの自体の存在に異論あるのは「統合の理念はわかるが仕組みとしてはどうにも無理がある」。それは統合欧州の問題は〈深化vs進化〉で東西冷戦が始まるといふ時代に描かれた設計図を基盤に統合をどんどん深化させるが今は冷戦後でグローバル化の時代、その変化に伴ひ統合欧州も深化へのコダワリ捨て「これ以上、統合しないこと」で結束強め進化すべき、さもなければ英国離脱を機に統合を更に深化させると、それに怯え第二の英国で離脱が出るよ、と、なるほど。
▼東電で福島核禍で「炉心溶融」起きてゐたのに「炉心破損」としてゐたのは当時の社長(清水某)の指示だつた由。さらにそれは「官邸からの指示」とされてゐたさうだが、菅丞相、枝野君もそれを否定。いずれにせよ何が今更明らかになつても「さもありなむ」で驚きもせぬ自分が怖い。すべて「やっぱり」で済ませてはいけないのだが。
▼晋三は世界経済を「大きなリスクに直面」と宣はつたが内閣府6月の月例経済報告では海外経済は「緩やかに回復」ださう。嘘つき晋三。その晋三の日銀介入に「のりを超えてはいないか」与謝野馨元財務相がコメント。「どの国の中央銀行も政府と距離を持って金融政策を行っているが今の日銀は政権がめざす方向に進むしかなく独立性を失っている」と仰る通りだが今日の朝日で「安倍政治の本質」と題して与謝野さんの見識あり(こちら)。アベノミクスにつき
私には、その中身が何なのかさっぱり分かりません。克服するというデフレとは何かも明示されておらず、そもそも物価を上げるという目標はまともな先進国の政策として聞いたことがありません。国民にとって大事なのは物価ではなく実質購買力の上昇です。打ち出されている経済政策は非常に偏ったものです。私はとりわけ日本の財政が心配です。私はいまの財政状況を「偽札財政」と呼んでいます。いわば偽札が毎年大量に発行されているのです。今、日本銀行は毎年80兆円のお札を刷っています。これだけ発行しても企業活動や消費など実体経済にはほとんど良い影響が出ていません。このお札の量は国民の金融資産の約5%に当たります。この分、国民の保有するお金の価値が毎年薄まっている計算になります。つまり国民のみなさんのお金は毎年5%ずつ目減りしていっているのです。
と。消費増税延期も国民受け狙つての痛みを先送り。50%前後の支持率といふ政治的財産持つのなら、それを日本の将来のために使はなければ意味がない。民主主義の中で「国民の声」といふものが必ずしもいつも正しいとは限らない、残念ながら国民は楽な道を喜びがち。「国民の声」といふ建前論だけで運営すると国を誤る、大切なのは国民の豊かさを長く維持することで「それが保守政治」と与謝野先生。
@fookpaktsuen: 日銀のマイナス金利で消費刺激どころか金庫が売れる、とFT紙。日経も折角FT買収したんだから翻訳で特集記事を転載してよ。 URL
@fookpaktsuen: 日本会議、改憲の先に目指す社会「親学」にじむ憲法観:朝日新聞 URL 「親が変われば子が変わる。子が変われば日本が変わる」という「主体変容」の意識改革を促す国民運動を展開してまいりたい。……これがホントの「主体思想」か、びっくりピョンヤン!
他に責任を転嫁しないで、主体変容すること、自分が変わることによって、大災害などの国家的危機を乗り越えてきた日本人の精神的伝統を、親学として甦らせ、危機に瀕する日本の教育を再生していきたい。
@fookpaktsuen: Special task force identified by HK bookseller usually targets only top officials, analysts say URL
Zhang’s remarks were echoed by Lin Baohua, a Taipei-based historian specialising in the Communist Party, who also goes by the name Ling Feng.
“The central special investigation team is certainly not targeting ordinary people like Lam [and other booksellers], but using them to find out which political clique is behind the publisher of so many books undermining the party’s leaders,” Ling said.
The leadership apparently believes the clique uses publications outside the mainland “to challenge the authority and administration of the party leadership”, Ling said.
Such special investigation groups were common during the Cultural Revolution – a decade-long period of political and social turmoil, which started in 1966.
Targets were usually senior cadres who have in hindsight been considered victims of political struggles.
The investigation of former president Liu Shaoqi was handled by members of an ad-hoc investigation group that reported directly to the top leadership of the party. Liu died while in custody in 1969.
Fourteen such groups were set up between 1967 and 1971, according to the memoir of Wu Faxian, a former Politburo member, who was jailed in 1971.