農暦十二月廿五日。大気汚染。香港で大気濁す一番の原因は勿論、自動車の排気ガスだが今日がひどいのは気圧の関係か風もなく雨も何日どころか何時傘さしたかしら、と忘れるほどお湿りなしで大気中に粉塵が舞ふほど。昼すぎにMTRの東鐡に乗つたが余りに眠いので一等車で微睡むはずが検札ありトランク持つた一人の女性客が一等車の切符不所持(オクトパスカードでチャージもしてをらず)で検札にこれ咎められた場合は料金支払ひどころか罰金HK$500といふ極刑。これまで何度か追ひ出されたり降ろされたり、は見た機会あるが今日は車両に三人の係員乗り込み二人が一等車の両側から挟み打ち。この客は「知らなかった」と弁明するが一等車の表示はホームにもあれば車内にも罰則規定など張つてあり「法律を知らなかったとしても、そのことによって、罪を犯す意思がなかったとすることはできない」(日本だと刑法38条)言ひ訳無用で係員が迫る。アタシはその場でHK$500払へば高い一等料金だが無罪放免なのか、と思つたら、先づ立たせ=坐る権利なし、で客は弁明続けるが罰金払はせるでもなく大圍でホームに係員ともども降りてホームでの清算なのか罰金拒否した場合の反対手続きなのか、いずれにせよこんな場面に遭遇はアタシも初めて。夕方以降も大気汚染ひどくなるばかりで晩には銅鑼湾のPM2.5は196って、こんなの初めて。今日は初めてのことばかり。北京が36だか嘘のやうに空気がきれいさう。視界も淀み香港の大気汚染指数は7で要注意8以上は厳重注意だが香港の大部分の地域が8+で銅鑼湾は10+になる。京滬は冬場は毎日こんなものか更に大気汚染ひどいのだから大変(翌12日は上海はPM2.5が262と大したもの)。晩に鶏肉入りのホワイトシチューにて啜る。
▼建国記念日で晋三曰く「変化に適応し、素晴らしい伝統を守り抜くために、百年先をも見据えた改革に果断に取り組む」「建国をしのび、国を愛する心を養う」「自信と誇りの持てる未来に向けて共に歩みを進めましょう」ですって。晋三が変化に適応できるのは保守にあらず革新で而も頭が悪いから、日本の良き伝統とは真逆、建国をしのぶ前に晋三のせいで亡国、そんな行く末の国をとても愛せないし自信も誇りももてないわ。ところで今日、建国記念日は本当に神武天皇が即位した日だと思つてゐる人に遭遇……で皇紀とか西暦ならそれが何年のことなのかご存知なのかしら。
▼五月GWに上野の森で開催される「上野の森親子フェスタ」主催者側が「国際情勢が不安定化する中で、屋外でイベントを開催することが安全確保上、適切かどうか心配」として中止決定。国際情勢の不安定なんて戦後、日常茶飯事。何を今更。だがこんな自粛の空気は大喪の礼か311でもなければ今までなかったことで、こんなテロ騒ぎに怯へる空気と民草が晋三よりも怖い。
今の日本の右傾化や保守化を指摘する人は多いけれど、僕から見れば少し違う。正しくは「集団化」です。集団つまり「群れ」。群れはイワシやカモを見ればわかるように、全員が同じ方向に動く。違う動きをする個体は排斥したくなる。そして共通の敵を求め始める。つまり疑似的な右傾化であり保守化です。
@fookpaktsuen: 世界自由度ランキングとかで日本は間違いなく下落するのだろうが民草は「べつにそんな不自由じゃないしぃ」で済むのだろう。それが民度の低さ。
@fookpaktsuen: 内閣支持上昇58%、人質対応を評価: 読売新聞 URL 人質対応って「毅然と」で何も出来ていなかっただろうに。まぁ「風が吹けば桶屋が儲かる」でテロ効果。