富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

「戦後」への増悪

fookpaktsuen2014-02-24

農暦正月廿五日。曇。早晩にFCCでZ嬢待ち軽く夕餉。市大會堂。一昨晩に続きJohn O’conorのピアノリサイタル。一昨晩はベートーベンのソナタ尽くしだつたが今晩はフィールドの夜想曲5、6、18番。フィールド初めて聴いた。ベートーベン最後の楽曲とされる6つのバガテル。後半はシューベルトハ短調ソナタ(D958)。アンコールはショパンのワルツとスクリャービンの左手のための某。このアンコール曲にはこのピアニストの優しい人柄が本当によく現れていてきれい。今晩はアタシの香港での音楽鑑賞初めてといふくらゐ観衆が静か。大人多し。いつもかうだと嬉しいが。養和病院神経科のL医師夫妻に今晩もお会いしてご挨拶。
▼昨日の皇太子殿下誕生日の報道。読売は「ソチ五輪に「思いをはせる」(こちら)で産経も「五輪「日本の健闘たたえたい」 (こちら)と東宮憲法発言には一切触れず。さすが。お上といひ東宮といひ、この憲法重視の発言で、本来であれば晋三は大御心の不興に畏れ感じるべきところ、それが全くない。金澤H君曰く「晋三にはただ抽象的な「戦後」への粗暴な敵意や憎悪ばかりがあり皇室への崇拝もなければ宗主国への忠誠心もなく新自由主義への帰依もない」と。たゞ「戦後」的であると晋三が考へるものへのヘイトが晋三といふ人間の中核にあつて他に何への意志もない、と。御意。ひとまず天皇といふ最大の抑止力を我々は持つてゐて東宮さままでは大丈夫さう。で気になるのは次。アーヤはだうなのかしら。護憲の皇統廃して改憲統を立てるやうな動きとか……。同じ国に天皇を元首とした改憲統と、今のままの護憲統が両立。護憲統はこのまゝいくと近代日本初の女帝誕生かかも。
朝日新聞週刊ポストの広告でトップ記事が「嫌中憎韓が売れるのは朝日新聞のおかげです」で、出版界が嫌中憎韓ブームに沸いてゐると朝日報じるが、そもそも朝日の歪んだ反日報道に皆がイラ/\してゐるから、と……よくもいけしゃあ/\と、といふ感じだが、この広告の載つた面が国際面でトップ記事が「中国が日本包囲外交」と中国の韓国等巻き込んだ対日工作ぶり懐疑的に報道で、とても「人民日報より中国を愛し」とは思へぬのだが。