富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

憲法あっての平和と繁栄、と皇太子殿下

fookpaktsuen2014-02-23

農暦正月廿四日。晴。春の訪れ予感させるやうな少し暖かな日曜日。どこかお散歩にでも行きたいがスーパーの週末特売会場で出先仕事。夕方、Braemar Hillから108番の路線バスで馬頭圍、バス乗換へて九龍城。GeorgeさんのChateau MauriceでJerome Galeyrand MarsannayのCombe Du Pre 2007年購ひ福佬村道の食肆食得妙に参る。すでに到着の皆さんはMoët & Chandonで飲み始めてゐる。西班牙のEdetaria Via Edetana Terra Alta 2012年ともう1本の白。A氏持参のRamonet Chassagne-Montrachet Boudriotte Premier Cru 2009年は本当に美味しうございます。そのあとGruaud-Larose Chateau Sarget De 2002年と名前失念の葡萄牙のGarrafeiraも飲む。食事は言ふまでもなくあっさりと美味。八名が中華の食事会はちょうどいゝ人数かも。食後に皆さんと別れてからZ嬢と地茂館で甘味啜る。106系統のバスに乗つたが乗つた瞬間に眠りに落ち気がつくと香港島は西灣河で慌てゝ下車してタクシーで帰宅。
▼昨日の都新聞の「こち特」の「景気回復」の実相」が面白い。アベノミクスに浮かれる勿れ、円安に伴ふ輸入品の値上がりで物価高になつてゐるだけ、生活必需品の値上がりに収入増は追ひついてをらず消費拡大も鈍い。貿易赤字は産業の空洞化。原発再稼働で燃料輸入額削減が切り札か。野口悠紀雄は使用済み燃料処理コスト考えれば原発は却つて割高と指摘する。中韓とも対立が目立つが両国だけで日本の輸出額の37%でもある。藻谷浩介(日本総研)は晋三の「エア」景気回復に騙されてはいけない、といふ。浜矩子女史は晋三の失政により消費拡大も賃金増加も伴はぬ支離滅裂な物価上昇招き身から出た「さびインフレ」に国民は苦しめられることになる、と。御意。さらに田原牧デスク曰く、経済政策の失敗→格差や貧困→若者の不安→中韓、公務員を敵にした攻撃で「回収」は「貧困が政権強化の燃料になる地獄巡り、と「安倍ループ」で晋三安泰と皮肉ってゐる。
▼今日は皇太子殿下の誕生日。これに先立つ記者会見(21日)で殿下は天皇は国事行為のみ行ふとした憲法の規定に触れ「今日の日本は戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しております。今後とも憲法を順守する立場に立って必要な助言を得ながら事に当たる事が大切だと考えています」とお述べになる。なんて立派な、天皇陛下から続く護憲と平和のお考へ。不遜にも晋三らが、このお上のお気持ちも理解できぬまゝとは。

今日の都新聞「こち特」で河野洋平さんが「小選挙区は失敗だった」と発言。反省するだけ立派だが当時から「これがダメ」と想定し得なかつたのは政治家としては失格。だから、それを通した細川肥後守の責任が今もつて問はれるところ。洋平さんは晋三の集団的自衛権行使容認に、意見同じくする仲間集めた私的諮問機関重視で国会での議論も経ずに閣議決定する方針などに「相当不安感じている」と懸念示した由。それを受けたのが上記の共産党・志位氏からの共闘ラブコール。