農暦十月初七。朝から澳門。今日は澳門グランプリで……なーんて全く興味もないが今日は第60回大会の予選の由。澳門フェリー埠頭前は大会本部で賑はふ。珍しく仕事で来た澳門だが自動車レースで街を挙げての大騒ぎか、と信じてゐたがさに非ず。コースになる道路は完ぺきに遮断されリスボアホテルのあたりだけ多少、市街地で面倒だが他にゐるかぎりレーシングカーの爆音が聞こえることを除けば「いったいどこでレースしてゐるの?」の感あり。さういふことは来てみないとわからない。まぁこれでこの先また一生このレースに遭遇もなからうが。旧知のN氏オフィスで晝まで打合せ。別行動隊との集合場所が澳門タワー(笑)。これまで路線バスで通つたことあるが此処も初めて。折角なので、と上塔。澳門市街、珠海の開発ぶりぼんやりと眺める。昼餉は氹仔でいつもならXiolas O Castiçoに寄るところだが今日は同行者の都合で小飛象=ダンボに飰す。澳門でダンボかピノキオといへば誰も知らぬ者なき観光レストランで一度も入つたこともなかつたが。否、厳密にいふと十年近く前に或る日本人が旅券を澳門で紛失し香港には戻つたが翌日、旅券がダンボで拾はれ本人の代理で受け取りに来たことあつたが食事はお初。フツーの、日本の昔懐かしい洋食の如し。此処まで来たので氹仔でいつも通る横丁に寝てゐる狗二匹に挨拶に寄ると日向ぽっこでうと/\。午後かなり蒸すなか市街視察。澳門在住四半世紀の方に晝は氹仔、午後は何東図書館で酔ひ醒しの昼寝、夕方からマカオソウルに葡萄酒飲むのが典型的な澳門日帰りと話すと「乙なもので」と感心される。夕方少し時間あり媽閣廟傍ら海事博物館のテラスで麦酒飲む。缶ビールが7パタカとは公共のキオスクとはいへ安すぎ。午後5時のジェットフォイルで香港戻り。
▼昨日の、だつたか紐育時報で社説に“China’s Daily Air”(こちら)、評論で“If you think China’s air is bad…”(こちら)と続き、それに“China’s farm team”(こちら)と三連荘。さてアタシたちはチャイナといつたいどう向き合つて生きていけばいゝのかしら。
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