富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

雲門2「斷章」

fookpaktsuen2013-11-08

農暦十月初六。銅鑼湾で散髪済ませ識るパブに麦酒一飲のあと尖沙咀でZ嬢と丸亀製麺にうどん飰し文化中心で雲門舞集2の舞台「斷章」見る。伍國柱(1970〜2006)の振付けで柱子逝去の翌2007年に全編版「斷章」を雲門2が特別な作品として演じ始め今では代表作の一つ。雲門2は監督だつた羅蔓菲が亡くなつたのも2006年。この年は林懷民にとつては不幸続いた年。1999年に設立の雲門2、数年前にも香港で踊つてゐるが雲門(1)の方は何度も見てゐるアタシも雲門2は初見。(1)の目指すアート的な世界よりダンスの基本的な力を見せつけられた感あり。意味づけよりも動き、踊り。
▼香港バレエ団の中国舞台にした現代バレエ「紅樓夢−夢紅樓」で文革モチーフにした一章削除。何ゆゑの自己規制か、何れが様からの圧力か?と巷間で猜がれたが、どうやら香港バレエの董事局で代表の何超鳳(カジノ王・何鴻燊の第二夫人の娘で一家的には五女)からの指示といふ噂あり。
▼東京でモローとルオーの絵画展「聖なるものの継承と変容」ご覧になつた皇后陛下。先に入場してゐた二人づれが前方で絵を眺めてゐたのを気遣ひ「小さな声でゆっくり見ましょう」と説明役の学芸員制して歩み緩められた、と「それだけ」といへばそれだけの話なのだが何をされても一挙一動一言一句がもはや「邦の母」。「聖なるものの継承と変容」といふ絵画展のタイトルもまさに皇后陛下の戦後の歩みそのものの如し。
▼本日の信報、戴耀廷の「佔中」能使北京改變嗎?、アタシのような保守的な老人は

對於「佔中」,不少人均持悲觀看法,那是由於他們認為無論港人如何以公民抗命的行動爭取,中央政府也不會受到脅迫;更甚者,北京政府可能因而對普選存有更大戒心,普選發展可能會倒退至少五至十年。

といふ見方につく/\頷くばかり。