陰暦八月初五。想定内だが香港でも日本人に会ふと正月か日露戦争勝利、南京陥落の如く「いや〜決まりましたね」ばかり。そこで「えっ、何か?」と海老蔵が隠し子にトボケたときのやうな態度もとれぬので「さうですね」と流すしかなし。今日が全国紙の休刊日で大袈裟な紙面眺めなくて良かつたことだけに溜飲を下げる。そこで「いや、実は東京五輪音頭2020を作ってみたんでげすよ、旦那」と披露したいところだが五輪開催祝賀に水を注すのも失礼かと遠慮。もはや五輪景気がアベノミクスに相乗効果で七年後も晋三が首相で恒常的な自民党の絶対的安定多数。経済も建て直り日本がシンガポールになる日も近い。……なんて、こんなこと綴つてゐると「ロッパ、叱られる」みたいにロッパの芝居が官憲の手入れくらふ時代と同じになる鴨。ちなみに国境なき記者団の報道自由順位(http://ja.wikipedia.org/wiki/国境なき記者団)みれば言論の自由あるはずの日本がいかに後進国か、は歴然。ここに掲載の新聞記事は構造改革派系の民主主義的社会主義運動(Movement for Democratic Socialism=DMS)の機関紙だが、これまでの天皇制タブーに加へ核禍がそれに加はるとは……。郵便で届いた8月分の電気料金の請求がHK$127と大幅に減額。8月は8日ほど不在もあつたが一晩来客で冷房つけた以外の冷房完全オフの結果がこれ。昨年十一月並みの最低料金で冬は寒がりで暖房に電気使ふが今年はユニクロのヒートテックで寒さ乗り切ろうかしら。
▼2020五輪に向け首都土建化に一つ期待は首都高。かつて小泉三世が五輪東京開催で日本橋の景観復活と首都高地下化に言及してゐたが日本橋も、六本木も首都高だけはどうにかならないかしら……と思つてゐたら『地球防衛家』でしりあがり寿先生が描かれてゐた。