富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

憲法9条は日本の伝統、と梅原猛

fookpaktsuen2013-05-30

農暦四月廿一日。夜明け早く毎朝五時には起きる日々。酷暑。早晩に帰宅して水風呂。毎夏恒例で、マンションの廊下に隣家々から流れ出る冷房強烈のため陋宅は扉少しあけて「もらひ風」でひんやり。昨日ほどの激痛ではないがしく/\と胃痛続く。今日も酒抜きで軽く食事を済ます。一昨日実演聴いたイェルク=デムス師の昔の維納フィルとのベートーベン3番をNaxosで聴く。
大阪市議会で橋下市長問責決議。維新は可決されたら出直し市長選と宣ふ。公明党はどうするのかしら、と金澤H君らと市長選に独自候補擁立か、だとすると久本雅美で公明、女性に加へ大阪の芸人支持でかなりイケるのではないか、とすると自民か民社は有働アナあたり?なんて軽口……が公明党さんがぎり/\で問責決議に反対し否決。朝日新聞は朝刊で「橋下市長問責、きょう可決 大阪市議会」と決め打ちは若気の至り。結局、出直し市長選が参院選と同日となつては大阪では橋下維新に与する微妙な立ち入ちの公明党参院選での不利懸念は当然といへば当然。下手に出直し市長選で大阪で何が何でも根強い橋下維新支持で下手に市長選で勝つたりすると「これでミソギは済んだ」と橋下更にパワーアップは回避できた、で良しとすべきか。凋落傾向にある維新のなかには大阪市長選と同日となることで「やはり維新」ムード高潮に期待もあつたとか。
▼代々木の「赤旗」日曜版に自民党の古賀先生が96条改正反対述べる。現役のときに自民党の極右化に反対してくれれば良かつたのに。
梅原猛先生の「平和憲法について」(廿七日、都新聞)。梅原先生は古き良き自民党支持で護憲論者。憲法9条は日本の伝統に沿つたもの、と梅原ワールドが素敵。

  • 日本は、攻めてくる外国との戦いでは、元寇といい日露戦争といい、赫々たる勝利を収めたが、外国に攻めた戦争(白村江の戦い、秀吉の朝鮮出兵満州事変に始まる十五年戦争等)は敗戦に終わった。
  • 外国からの攻撃に対しては万全の備えをするが決して外国を攻撃しない軍隊をもつことこそ日本の名誉である伝統。それゆえ自衛隊こそまさに日本の伝統に沿う軍隊。
  • 平和の理念を高く掲げ、内に死を賭して戦う強い軍隊をもつ国には容易に外国が攻めてくるとは思われない。

とこりゃ凄い思想。それを梅原先生は「戦争の惨禍をまったく知らない政治家によって日本が変えられることに、戦中派として強い不安を感じる」として「おそらくはぼけ老人の錯覚であろうが、自信ありげに颯爽と政治を執る任期の高い安倍首相の姿が、かつての近衛首相の姿と重なってみえるのである」とまで仰る。さすがご立派。
自民党が教科書出版会社呼び教科書の南京事件慰安婦問題など編集方針につき聴取(朝日、こちら)。「出版社に圧力をかける考えはない」と宣ふが「教育基本法や学習指導要領が変わり、教科書の記述が変わると期待したが、そうなっていない。より良い教科書を作るために考えを聞かせていただきたい」って何だ、これ。晋三も先月国会で「検定基準に教育基本法の精神が生かされていない」などと気違ひ発言。よくもこんな連中に教育介入委ねると呆れるばかり。
▼前中央政策組首席顧問の劉兆佳が香港の対中意識につきコメントが興味深い(今日の信報「毋須誇大本土意識影響」)。

  • 近年香港的本土意識日漸高漲,劉兆佳昨天在一個研討會上,形容本土意識僅處於初期及雛形狀態,內容並不清晰,故毋須過分誇大其對本港政治和社會的影響。但他認為,港人的身份認同存有排拒內地同胞的成分,連帶也以正面態度對待殖民統治,並以曾受殖民統治而自豪,對民族主義產生抗拒。
  • 劉兆佳在研究會上分析指,本土意識在70年代已出現,但想像不到在回歸後會有所激化,引起內地與香港人的敵視和排斥,並出現港人拒絕承認中國人身份的現象。他形容本土意識有多個特點,包括現時僅處於初期及雛形狀態,內容並不清晰;不同本土意識者有不同的理念、內容和行動方式;他們的言論和行為基本上是情緒發洩和不滿。
  • 劉又指,本港及內地在過去一段時間一直分途發展,社會及經濟形勢截然不同,在價值觀上有很大差異。他說,港人認同殖民管治,對民族主義產生抗拒,身份認同當中存有排拒內地同胞的成分,連帶也以正面態度對待殖民統治,並以曾受殖民統治而自豪,但就認為,毋須過分誇大本土意識對政治和社會的影響。

確かに無理矢理、敵視してみたり下手な愛国教育してみたり、いずれも意図的か。