富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

伊豆は下田に遊ぶ

fookpaktsuen2011-02-02

陰暦十二月卅日。大晦。晴。東京駅十時発の特急踊り子号で母と一路、伊豆へ。東京駅地下の長谷川酒店で天童の正宗と八海山、それと売店でお決まりで崎陽軒の焼売。横浜に着くあたりで一合瓶飲んでほろ酔ひ。午まへだがさすが伊豆に行く特急だけのことあり会社OBの社中など麦酒祭で女学校の同窓生の婆さんたちは四方山話も賑やか。横浜より先の東海道線に乗つたのなんていつ以来かしら。昭和のころに京都南座改修前の最後の顔見世の復路、急行銀河の寝台に乗つていらゐ加茂。それでも夜中の話で藤沢以西、車窓から相模湾を眺めるのなど、それこそ高校生のころに伊豆に遊んだのが最後かしら。それ以来、東海道を西に東に、は新幹線だし八十年代後半に所謂音楽業界にゐたころには伊豆や山中湖などにある郊外スタジオへの移動は専ら自動車だつた。小田原駅で高崎行き特快なんてのを見る。昔ぢゃ考へられない路線。普通車のG車は50km以上だか均一料金だと思ふと小田原〜高崎はたいへんお得。熱海から伊豆半島に入ると特急列車も鈍行で伊豆下田まで二時間五十分は新幹線だと何処まで行つてしまふのかしら。広州から長沙くらゐか。川津の桜は温暖な伊豆の早咲きで二月から楽しめるさうだがさすがにこの厳冬でつぼみがうつすらと紅らむでこそゐるがまだ/\。今週土曜より桜祭りの由。下田に着き駅傍らの「大漁」なる魚料理屋で昼餉。麦酒に日本酒で朝からすつかり呑みつ放し。高校生以来の下田で一通りの市内散策。日進堂だつたか菓子屋で三島由紀夫好んだといふマドレーヌ買ふ。奈伽なる珈琲屋に憩ひ夕方四時に下田駅からシャトルバスで弓ケ浜の旅館・季一遊へ。文字通りの白砂青松。波音。昼も夜も伊豆の鮮魚を味はふ。刺身は一切れ、二切れは美味いが三切れ目から飽きる。殊に白身魚。で白飯があると刺身の味が冴へる、とつくづく思ふ。母も刺身はご飯があつた方がずつと美味しい、と。
▼(昨日の備忘)笠間で陶芸家・荒田耕治の湯呑一つ購ふ。Z嬢がせつかくだから普段使ふ湯吞みの一つくらゐ、といはれ選んだが「箱入りとは」と母とZ嬢に呆れられる。
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