富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

iPhoneよりsPhoneだらう

fookpaktsuen2010-08-16

八月十六日(月)湾仔から皇崗経由で深圳に入り26系統のバスで華僑城(OCT)。晝はKenneth Ko(高文安)の麺屋炸醤麺。地下鉄で崗厦。俄かに雨雲押し寄せ雷鳴轟き安天民北方餃子で雨が弱まるのを待ちつ空を眺め餃子を食す。華強北商業区。夕方一先ず用事済み羅湖まで戻り商業城の昔は何度か来た按摩屋で修脚、足浴。華強北の電子城にせよ羅湖の商業城にせよ何百軒もある専門店は数碼(デジタル)といふが結局、携帯電話が主で、そこに今だとiPadiPhone「のようなもの」が加わる。最低でも7〜10日待ちで数週間待ちもありのiPadが、いくら生産拠点がそこから数kmにあるとはいへ深圳にそう易々と本物があるはずもなく「のようなもの」なのだらうが昨日、箱から開けたアタシには深圳で売られてゐる「のようなもの」が箱からして造りが粗雑と思ふのだが昨日、捨ててしまつた箱も深圳のバッタ屋に持参したら5元くらゐで買ひ取つてくれた鴨。右の写真は「あまりに粗雑な造り」の偽物にあらず、これは深圳では売つてをらぬ精巧なる紙紮。「紙紮」は誰か亡くなつた時の供物で、故人があの世に渡る際に不便がないやうに、と紙製の紙幣、衣、護符などを持たせたものだが、それが進化してパスポート、自動車や家、子どもが亡くなると玩具、楽器や冥土から自宅に電話するのに?携帯電話……とあれもこれも、で紙紮のアイテムは増え続けるが当然のやうにiPhoneiPadが出れば紙紮でもそれが出来るわけで既にiPhone 4に合わせ、しかもまだ市場には出てをらぬ白色のsPhone 4まで先行発売。イヤホンと充電器、ケーブルが付属して箱入りも大したものだが本物では別売りのDockまで付いてゐる!*1、このiPhoneならぬsPhoneでsPadも出してゐるのは家具のIKEAならぬ台湾のSKEAで紙紮用品の専門店(通販はこちら)。DJだつた若者が不遇にもクラブで仕事終へた早朝に交通事故で亡くなつた時のためにDJブースまであり。日本語サイトには和室まであり(http://www.skea.com.tw/jp/)。

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富柏村写真画像 www.flickr.com/photos/48431806@N00/

*1:ふと気になつたが冥土のプラグはどの形なのかしら。電圧は100〜230Vまで問題ないとして。