十二月廿八日(金)昨晩、薄田泣菫の『茶話』読まうとしたが「まだ」アタシにはダメ。谷澤永一さんが冨山房百科文庫で「完本」三巻を編んだ泣菫のこの短編随筆集は、内容の平易さ、が逆に「本当にヒマ」ぢやないと読めない。これを若いのに読んだのが坪内祐三さんで「さすが」である(ちなみに岩波文庫版の『茶話』のあとがきは坪内氏)。更に年老いてからの愉しみに書棚に茶話を仕舞ふ。ところで朝日新聞社の小学生向け社会科『週刊しやかぽん』12月30日号「世界びつくり新聞」の「1940年 チベット ダライラマ14世即位」が不肖富柏村の執筆。本日、晩にFCCのダイニングルームでフォンデュディナー。といふ趣向は、アタシがトレイルにご一緒いただくアルピニストO氏は仏蘭西のChamonixでMont Blancをぐるりと一周、毎年開催されるUltra Trail Tour du Mont Blancにも参加経験豊富で、Y嬢が同僚の青年B君が次回のそれに参加のためO氏より情報聞きたいと、その仲介。数日後に帰国のN君夫妻も登山家カップルでChamonixのこれにも昨年出場してをり、それぢや経験者一同集り、で、どうせだから昨晩と今晩はFCCでdîner de fondue dans la saison d'hiverも開催されてゐるので、ここでfondue食しながら大いに白葡萄酒堪能しませう、とZ嬢も一緒に6名集りMarlboroughのHunter's Sauv Bl. 05年、Shaw & Smithのunoaked Chard、もう一度新西蘭に戻りCloudy Bayで最後は仏蘭西の名前失念の白、よく食べるのは飲むは、でfondueと白葡萄酒満喫。で帰途、一生の不覚でタクシーに貴重品入つた手提げ忘れる失態。一瞬茫然。近隣の警察署に行き紛失届出して帰宅。深更に銀行だのクレジットカード会社だの携帯電話会社などに通報。夜中でもオクトパスカードが自動録音なのを除けば深夜勤務の方々に深謝。一番の驚きはさすがAmexで月曜日朝にカードを直接お届けいたします、と。Standard Chartered Bankはクレジットカードはこの電話で新しいカード数日で郵送いたします、だが銀行カードのはうは銀行窓口で再発行手続きしてください、と便宜格差……クレジットカードも銀行カード兼用なのに。総じて手続きの簡便さに驚くばかり。
富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/
富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/