六月十一日(月)諸事忙殺され此のままいくと深夜まで泥沼かと懸念され一旦全て強制中断し早晩ジムで一時間の有酸素運動に集中し帰宅して簡単に夕食済ませ本日中に兎に角ここまでと思ったお仕事済ませたら午前一時。気持ちの切り替えと冷却は大切と実感。ただそれだけ、のことだが同じことを紐育のキャリアウーマンとかがすると(あるいは「しているにする」と)マガジンハウスの雑誌とかで「N.Y.では仕事はもちろんタフだけど、それでも気分転換とクールダウンにジムのワークアウト。そしてローカロリーな軽い夕食。家に持ち帰った仕事も能率的に、そしてストレスのない生活には……」なんて、それっぽい記事になるのかしら。TIME誌は香港の中国返還10周年に合わせた特集号(香港を満10歳の子供のように扱った、と言われているが)、Economist誌は“Apple and the art of innovation”とアップル社の特集記事でどちらもとても読みたいが時間もない。白面で夜なべなどしていたら頭が冴えて、これではとても眠れず。恐る恐るウヰスキーを水割りで。栓を開けた瞬間にウヰスキーの芳香ってこんなに素敵だったか、と感嘆。そういえば、今日、バーSのご亭主にあたしが胃潰瘍だ、と聞いた畏友B氏からあたしは「ジジイになっても一緒に楽しく飲める数少ない友人であります。静養なさってください、くれぐれもお願いします」と温情溢れるメールをいただく。それで深夜に静養していないあたしも困ったものだが、B氏は生粋の京都人。老後、京都に遊びB氏に行きつけの料理屋などに招かれ酒肴楽しむ、なんて想像したら嬉しくなってしまった。七旬くらいでまだ生きていたらお泊まりは俵屋、柊屋であるとか都ホテルだ、ブライトンホテルだ、と言わず、寧ろリュック背負ってふらり、と東山ユースホステルに投宿、なんてのが楽しい鴨。ここに泊まるのは58年ぶりですよ、なんて。
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